新型タント・スペーシア・NBOXの重量比較をしたら新型タントの苦悩が見えてきた

新型タントが発売されました。燃費に関しては28.0km/Lということでスペーシアに負けてしまいましたが、重要なのはやはり実燃費。なので実燃費に大きな影響を与えるであろう、車両重量の比較表を作ってみました。

スペーシア激勝!

その結果はこちら。

新型タント スペーシア NBOX
カタログ燃費 28.0km/L 29.0km/L 24.2km/L
車両重量 970kg 840kg 950kg
等価慣性重量
(カタログ燃費測定時負荷)
1020kg 910kg 1020kg
等価慣性重量 負荷の比
(スペーシアを1とする)
1.12 1 1.12
燃費の比
(スペーシアを1とする)
0.96 1 0.83

スペーシア、軽いッ!軽すぎる!!これは文句なしに、実燃費でもスペーシアの勝ちでしょう。

ただ、ダイハツファンの私としてはタントの頑張りも評価したいところ。タントは、スペーシアよりも12%重い負荷をかけられて燃費計測されているのに、燃費はスペーシアと比べて4%減に収まっています。つまり、スペーシアは車両重量が重たい割には良い燃費を叩き出しているとも言えます。まあ、私がダイハツ好きだからそう言いたくなるのかもしれませんが(笑)。

また、新型タントは860kgまで軽量化に成功していたという情報もあります。
エコカー技術:新型「タント」の燃費が「スペーシア」を超えなかった理由 (2/3) - MONOist(モノイスト)

カタログ燃費計測では等価慣性重量が段階的に決定されるので、車両重量が855kgを超えるか超えないかで大きな差が出ます。新型タントは860kgということで、855kgを下回ることができなかった。なので、燃費での勝負はあきらめて、860kgから重量を上積みしても内装の充実を図った、と。そういうことでしょう。

そう考えると、新型タントの情報が錯綜していた理由がなんとなく想像できます。855kgの壁を破れるか否かで燃費は大きく変わるし、もし燃費で負けるんだったら他の細かな装備で勝負したい。なので、ギリギリまで軽量化を頑張って、最終仕様の確定が遅くなったということですね。おそらく。そして、残念ながら燃費ではスペーシアに勝つことができなかった、と。

これは、軽自動車界にとっては良かったかもしれません。不毛なカタログ燃費競争はそろそろやめて、実燃費や実用性にもう少し重きを置いたほうがいいんじゃないの?というのは誰もが思うところでしょう。新型タントのこの決断が、その第一歩になると良いんじゃないかなと思います。ま、繰り返しますが、そう思うのは私がダイハツファンだからなのかもしれません(笑)。

まーカタログ燃費競争も技術向上には貢献してるんだろうから悪いことばかりじゃないとは思いますけどね。でも、そういうのは軽セダンだけでやってればいいんじゃないのとも思います。車体がでかいクルマであればあるほど、買う人は利便性を求めてるんでしょうし。新型タントの売れ行き、楽しみに見て生きたいと思います!

この新型タントを買う前に今乗っている車の買い取り金額を知りたいという方は、私が以前書いたガリバーにウチのMOVEを査定してもらったぞ!の記事もどうぞ。今乗ってる車がいくらで売れるかわからないと予算が組みにくいですからね。新型車は発表直後に注文が集中しますから、少しでも早く手に入れるために、今の車を査定に出していくらで売れるか確認しておきましょう!

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