新型ワゴンR、時速13km以下でアイドリングストップって、本当にイイの?
新型ワゴンRは、アクセルを離した状態で時速13km以下になるとアイドリングストップします。今回は、ソレって本当にイイの?っていう話。
カタログ燃費は良くなるけど。。。
現在、燃費計測のスタンダードになっているのは「JC08モード」です。これはどんな計測方法かというと・・・、グラフを見てもらうのが一番早いかな。これです。JC08モードで燃費計測する場合の、速度変化の推移。
で、上記図ではグラフで書いていますが、正式なものは数値の表で出ています。こんな感じ。
ここの部分を数値の表で見てみると・・・、このピークは発進後664秒後で、時速13.7km/hです。そして、新型ワゴンRのアイドリングストップは、時速13kmから。
これって・・・、この一番小さなピークの最大速度である時速13kmに、アイドリングストップの作動条件を合わせたんじゃないの?と感じます。だって、アイドリングストップの作動条件について、「なぜ時速13km以下にしたのか」っていう説明はどこにもありませんからね。
そりゃあ、アイドリングストップの作動条件をゆるくして、極力アイストするようにすればカタログ燃費は上がりますよ。そりゃ当たり前。でも、それってズルいじゃないですか。
スズキには前科があります。それは、アルトエコの30.2km/L、実は大きな欠点アリ。に書きましたが、アルトエコで「ガソリン車燃費ナンバーワン」を実現した時、燃料タンクを30Lから20Lという極端に小さなサイズに変えたこと。これは、明らかにドライバーの利便性を損ねる変更です。利便性を犠牲にしてカタログ燃費を優先したわけです。
これを頭に入れて今回の「時速13kmからアイドリングストップ」を考えると・・・、カタログ燃費のための方策のように思えます。実燃費にはむしろマイナスなんじゃないの?と。止まって1秒後にエンジン作動してしまうような状況でのアイドリングストップなら、実燃費を下げますからね。
これを知って、私はだいぶゲンナリしました。実際の利便性よりカタログ燃費優先なのね。それも、アルトエコに続いて2回目か、と。まあ、一方ではカタログ燃費に影響せず、実燃費を向上させるeco-cool(エコクール)を導入しているのでなんともいえないところもありますし、ここに書いたようなことなんてスズキは気にしてなくて、時速13kmでのアイドリングストップこそが実燃費に最も良い、究極の判断基準なのかもしれません。でも、私にはそうは思えませんね。
スズキさんには、「なぜ時速13kmなのか」という点について、すっげーーー細かい説明をしてもらいたいです。
アイドリングストップが13km/hなのは、CVTのロックアップが解除されるのが13km/hだからですよ。
ロックアップ中はエンジン内にガソリンは噴射されません。(つまりは燃料消費ゼロ)
ロックアップが解除されると燃料噴射します。
以前のアルトエコは時速9km/hでアイドリングストップしましたが、それだとロックアップ解除される13km/h~9km/hの間だけは燃料噴射してるんで、ガソリンを消費します。
ロックアップ解除とアイドリングストップの時速を同じにするとそこの部分の燃料消費が浮くわけです。
ちなみにこれはディーラーの営業マンから聞いた話です。
試乗した時に教えてくれなかったんですか?
勉強不足な営業マンにあたっちゃったんですね。
えーと、CVTロックアップ解除を13km/hにしたのも、このJC08モードを意識した結果だと思って書いています。
答えになっていますでしょうか・・・?