ETC2.0とはどんなものか

「ETC2.0」ってのが既に導入されています。でも、あんまり話題になってない気がします。ちょっと調べてみました。

ETC2.0というのは、従来のETCの機能である通行料金の自動決済に加え、通行情報の収受を行います。

各ETC2.0搭載車から、高速道路に置かれているITSスポットに、直近80kmでどのように走行していたのかという走行情報が送られます。それを元に道路状況を把握し、その把握した情報を走行中のクルマに提供するというわけ。

具体的には、高速道路のどの路線が混んでいるのかがわかります。たくさんの車の走行状況を受け取れるわけで、それを処理すればわかりますよね。うむ。素晴らしい。たぶん、「今渋滞している路線」だけではなくて、速度低下を検知できれば「これから渋滞しそうな場所」もたぶんわかると思います。そうなるとかなり便利になりますよね。

また、「どこで急ブレーキを踏んだか」「どこで急ハンドルしたか」の情報なんかも集めることができます。そうすると、高速道路のどこが危険な場所なのかがわかるというわけ。たくさん急ブレーキが踏まれているところがわかれば、何らかの表示で注意を促すとか、路面に凸凹を付けて速度低下するように心理的に誘導するとか、究極的には道路を工事してまっすぐにするとか、色々やりようはあるわけですよ。

更に、ETC2.0はクルマへ情報を送ることもできるので、事故が発生している場所があればその場所をクルマに送ってナビ上に表示するとかもできます。あとは降雪とかの情報も送れます。便利。

そういうわけで、ETC2.0は着実に自動車の情報化を進めているようです。便利になるなあ。