ワゴンRに搭載されている「副変速機付CVT」ってナニ?

当時としては驚愕の28.8km/Lという燃費を実現したワゴンR。その後、MOVEが29.0km/Lを出して抜かれはしたものの、素晴らしい技術だと思います。そのワゴンRに取り入れられていたのが、ジヤトコ社の「副変速機付CVT」。自動車部品としては大ヒット商品らしいのですが、どんなものなんでしょう。ちょっと調べてみました。

「ギヤ付きCVT」ってこと

この「副変速機付CVT」は、要は「ギヤ付きCVT」。無段階変則のCVTに、更に従来と同じ有段変速のギヤを付けたということです。ってことは、まあATとCVTの相の子って感じでしょうか。

CVTは無段変速で燃費がイイのがウリなのに、なんでそこに有段変速をつけてしまったかというと、エンジンの小型化のためにCVTでの変速幅が小さくなってしまったから。変速幅が小さくなれば、速度に最適なギヤ比を選択することができず、燃費が悪くなってしまいます。そこで有段の変速機をつけて、変速幅を一気に広げたというわけですね。

有段の変速機を付けたってことは走行時には変速ショックがあるはずですが、私が新型ワゴンRに試乗した時は全く気づきませんでした。最初からこのことが頭に入っていれば気が付いたかもしれませんが、暢気に「CVTだから滑らかだなあ~」と、ウチの10年目のMOVEとの差を感じてました。ジヤトコとしても変速ショックの解消は大きな課題と認識していたようで、そこは従来のATの技術を駆使してかなり解消したようです。現に私は全く気づかなかったわけですからね。すごいもんです。

このジヤトコ社の副変速機付CVT、ワゴンRには搭載されているけど、MOVEには載ってないそうです。うーん、もったいない。これ無しでワゴンRの28.8km/Lを追い越したんだからMOVEはすごいですけど、この副変速機付CVTを搭載したMOVEにも乗ってみたいなあ・・・ムリですかね?

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