スズキのウェブサイトの騙し感について
S-エネチャージ搭載車のトータルコスト一覧の記事を書いた時にスズキのウェブサイトを色々見ていたのですが、ちょっと気になったことがあるので書いておきます。
もうちょっとわかりやすく表現できるんじゃないかな
それはこのページ。ハスラーのページです。価格が107.8万円からで、燃費が32.0km/Lと書いてありますね。これを見ると、パっと見では107.8万円で燃費32.0km/Lのハスラーが買えるのかな?って思いますよね。
でも、よく読むと細かい字で、価格の方には「A」、燃費の方には「X・G」と書いてあります。実は、107.8万円で買えるのはAというグレードで、32.0km/Lの燃費が出るのはXとGというグレードなんです。
じゃあAの燃費はいくつかというと、ハスラーのページの奥深くに書いてあります。26.0km/Lです。32.0km/Lじゃありません。6.0km/Lも違います。
つまり、冒頭の107.8万円と32.0km/Lというのはそれぞれ全然違うグレードのことを言っていて、107.8万円で32.0km/Lのクルマを買えるわけじゃないんですよ。これって、クルマのことをよく知らない大多数の人は勘違いすると思うんですよね。そんで、スズキ自身も、そういう勘違いが多発するってことはわかっていると思う。もちろん私はこうやって何年も自動車ブログを書いてるんですぐ気が付きましたけど、世の中のほとんどの人はクルマ素人なわけで、そういう人はよくわかんないままそういうふうに思い込んじゃうと思う。
こういう表現の仕方はスズキに限ったことじゃなくて、たまにちょこちょこ見ます。個人的には日産がひどいなと思っていて、以前日産の「他メーカー比較」は騙し感がプンプンするという記事を書いたことがあります。
まあ今回のハスラーの場合は、じゃあどうやって表現すればいいんだと言われると私も困りますけどね。AとGとXを3つとも価格と燃費併記するのが正確性としてはいいんでしょうけど、それだと文字にスペースを取られてウェブサイトとしての美しさが損なわれてします。だから、今回のハスラーのページも、とてつもなく悪いことをしているわけではないとは思います。しょうがない部分もあると思う。でも、絶対に勘違いする人は大勢いて、それをスズキもわかっているはず。だったらもうちょっとなんとかできないのか、と思うんですよね。
クルマってのはほとんどの人が素人なわけで、買う時だってすべての機能と性能を理解して買う人なんていない。だから表現の簡略化もある程度は許されると思うけど、でも沢山の人が注目している価格と燃費性能の数字でこういうことをシレっとやっちゃうのはどうかなあと思います。
ほんとに、もうちょっとなんとかならんのかなあ。