ムーヴが軽初のJNCAP予防安全評価最高ランク獲得だけどなんだかなあ

ダイハツ・ムーヴば軽初のJNCAP予防安全評価最高ランク「ASV+」を獲得したそうです!

ちょっとムナシイけどね

ダイハツのプレスリリースはこちら。
ダイハツ軽乗用車「ムーヴ」、軽福祉車「ムーヴ フロントシートリフト」軽自動車で初めて予防安全性能アセスメント最高評価のJNCAP「先進安全車プラス(ASV+)」を獲得

JNCAPを実施しているNASVAのムーヴのページはこちら。そっけない表しか載ってないけど。

軽初の先進安全車プラス評価。それは素晴らしい。これまで評価された中では、軽としては最高ランクなわけで、それは素直に喜びたい。

でも、でもですよ。このムーヴの最高評価は今この瞬間だけのものです。一瞬でデュアルカメラブレーキサポート搭載のスズキ・スペーシアに抜かれます。スマートアシストIIで機能アップしたムーヴが出たのが4月末。で、デュアルカメラブレーキサポート搭載のスペーシアが出たのは5月中旬。そんで、両者を比べるとデュアルカメラブレーキサポート搭載のスペーシアの方が優れているのは明らかです

JNCAPの評価は限られた予算の中からやりくりしてNASVAが自律的にやっていくので、評価のタイミングはマチマチ。左記リンク先記事にも書いたけど、2013年の評価対象車はわずか5台。今回、ムーヴはその限られた予算の中でたまたまピックアップされて評価されたんで「軽初」になったわけ。ちょっと都合が付かなくてスペーシアが先に評価されてたらスペーシアが軽初になってた。

はっきり言ってスマートアシストIIが「軽初」の栄誉をスズキのデュアルカメラブレーキサポートの鼻先からかっさらって行くのを見るとちょっとイラっとします。スマートアシストIIも確かに優れてる。優れてるけど、上記の通り、デュアルカメラブレーキサポートの方が明らかに機能は上だからね。たったの2週間だけ先にリリースされたから「軽初」を全部スマートアシストIIが獲得して、一般消費者には「スマートアシストIIってすごいんだ!!」っていうイメージが刷り込まれていっちゃう。

ダイハツはまさにそれを狙ってるんだろうけど、ダイハツ自身もデュアルカメラブレーキサポートの方が優れてるってことを認識してるはずなので、「消費者のイメージを狂わせている」という認識はあるはず。それでいながら、「軽初」のプレスリリースを乱発してる。ちょっとそれってどうなのよって思うよね。もちろん企業の論理としては自分の会社の製品を推すのは当然だけどさ、そういう行動を見た消費者がイラっとするのも当然の反応だよね。

そういうわけで、これまでダイハツ大好きだった私としては宗旨替えをしたくなってくるダイハツのプレスリリースでありました。一刻も早くスマートアシストIIIを出して気持ち良くスズキを追い抜いておくれ。もうそれを祈るしかないよ私としては。あーあ。深く残念な気分でございます。