タカタ社長がついに謝罪・・・
タカタエアバッグ問題について色々書いておりますが、ついにこの問題で初めてタカタの社長が謝罪したそうです。
難しかったんだろうな・・・
ニュースソースはこちら。
タカタ会長兼社長、会見で謝罪も辞任は否定「問題解決が私の責任」 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
タカタエアバッグ問題に火が付いたのはもう一年前。ウォールストリートジャーナルによれば、この問題での死者は8名、負傷者は100名以上。一年経って、問題はかなり拡大しています。やっと社長が出てきたかって感じです。死者が出ている事故なのに社長が出てくるまでに1年かかったってのは明らかに遅い。遅すぎる。それは間違いない。
でも、とはいえタカタもそんなに及び腰ではなかったと私は認識しています。少なくとも、情報を隠すようなことはしていなかったはず。そういうことしてれば報道されてるはずだからね。一応、調査には前向きだった。
ただ、謝らなかったんですよタカタは。死者が出ても謝らなかった。
それは非難されてしかるべきだと思います。でも、でもですよ。この問題は2つの調査機関が長期間調べており、それでも未だにはっきりした原因がわかっていません。まだ原因が何なのかわかってないんです。原因がわかっていないということは、誰の責任なのかってこともまだはっきりしていないわけです。
つまり実際のところは、このタカタエアバッグ問題は、タカタの責任かどうか、まだわかっていないわけですよ。
もちろん色々状況証拠は揃ってて、たぶんタカタのせいだろうなってみんな思ってるし、たぶんタカタ自身も思ってる。でも、やっぱり普通は原因がハッキリしてから「私のせいでした!すいません!!」って謝るものじゃないですか。
今回タカタは謝ってるけど謝ってないんですよ。「たぶん私達のせいですがまだはっきりしたことはわかってません」としか言ってない。そりゃそうですよね、まだ原因がわかってないんだから。
そしてその原因追求もタカタは逃げてるわけではない。初動の遅れは非難されてもいいかもしれないけど、なんというか、今はもうキャインと鳴いてひれ伏してる。
タカタは原因追求に必要な技術が足りていないかもしれないけど、やることはやってる。汚く言うなら、無能かもしれないけど不誠実ではない。
だからなんというか、今はタカタを叩くんじゃなくて、関係者全員が原因追求に全力を傾けて欲しいんだよね。
そもそもエアバッグ事業なんて作っても作っても儲からない、利益率の低い事業って聞くし、そういう儲からないけど社会の安全のためにエアバッグ作ってくれてるってのは本来褒められてもいいはずのことなんだよね。だけど、現実に死者を出してしまった。叩かれるのは当然だけど、でも、ちょっとかわいそうかな。。。って、モヤモヤしてます。