Goodyear BHO3は夢のタイヤか?

住友ゴム系のタイヤメーカーであるグッドイヤーが「画期的なタイヤ」を開発したそうです。なんでも、「発電するタイヤ」だそうで。

夢のタイヤではなさそうだ

ニュースソースはこちら。
走行することで発電、グッドイヤーが電気自動車用次世代タイヤを発表 - BusinessNewsline

そんでもってPR動画らしきものがこちら。ただ、グッドイヤー公式のyoutubeアカウントではなさそうなので話半分に見たほうがいいかも。

で、どーやって発電するかというと、道路との摩擦熱がエネルギー源となるとのこと。

発電するタイヤ。もちろん、それができることそのものは技術革新として歓迎すべきことだと思います。

しかし、今回のこのBHO3についてのニュースを色々漁ってみましたが、どこを見ても、肝心の発電効率についての情報がありませんでした。これは頂けない。発電するったって、そりゃ走行熱というエネルギー源があるんだから発電できるのは当たり前。重要なのは、その発電効率であるはずです。それによって、どのくらい燃費が良くなるのか。それこそが重要なはずなんですよ。

今回のニュースではグッドイヤーは「電気自動車の走行距離限界を飛躍的に伸ばすことができるようになるだろう」というコメントを出してるみたいなんですけど、上記の通り肝心の発生エネルギー量を公表してない。「飛躍的」とまで言うんだったら発電効率まで発表しろよと。個人的にはそう思います。

そんなにエネルギー源は無いはず

夢をぶち壊すようで悪いけど、路面とタイヤの摩擦熱って、そんなに大きくないはず。いや、もちろん私もよく知らないけどね。でも、エンジンからの排熱量と比べれば無視できるくらい小さいのは間違いない。そんだったら、エンジンの排熱を使って発電した方がいい。サンデンのランキンサイクルシステムは萌えずにいられない!って記事を書きましたが、このサンデンさんの仕組みの方がずぅぅっと有望だと思います。

そういうわけで、グッドイヤーのBHO3は、技術革新には間違いないけど、現実的にはちょっと望み薄かなーと思います。もっと、「安全なタイヤ」とか「コスパに優れたタイヤ」とか、そーゆー方向性の研究したほうがいいんじゃないかなあ。いや、そっちももちろんやってるんだろうけどね。まーともかく有望な方向に頑張ってほしいです。