NMKVはファブレスメーカー的な存在だったのだ
NMKV、2013年度の投入車種は2車種!って記事を書きました。これに関してベストカーに記事が載っていたのですが、ちょっと気になる記述が。
「組み立ては三菱自動車の水島製作所。」
「組み立ては三菱自動車の水島製作所。」この、「三菱自動車の水島製作所」ってのがポイントです。NMKVは、三菱自動車の工場を借りて、NMKV名義のクルマを作るんですね。こういう「生産はするけど、そのための生産設備は自分で持たずに借りる」という形のメーカーを「ファブレスメーカー」というそうです。
NMKVは日産と三菱の合弁会社ですが、どこまで「合弁」なのか、一蓮托生するかってのは会社の造りに影響してきます。日産と三菱が何十年も手を組んでいく気なら、たぶんNMKVが三菱の工場を「借りる」んではなくて、三菱から工場を「買って」、NMKVの自社工場にしてクルマを生産したはずです。今回のNMKV設立は、もちろん2社が半分づつ出資して会社を作るというのはものすごい決断ですが、とはいえずぅぅっと一緒にやっていくということでもなさそうです。個人的な感覚としては5年~10年間くらいの同盟関係を決断したって感じかなあ。
あと、三菱としてはこの「水島製作所」は悩みのタネでもあったようです。水島製作所は生産能力が高い代わりに固定費が大きい。そして、去年は販売が不調で、高い生産能力を生かせずに閉鎖も検討されていたとか。その水島製作所をNMKVが借りてくれるなら、三菱としては渡りに船だったということもあるでしょう。いや、逆に水島製作所をなんとか有効活用したくて、日産と手を組んで軽自動車の世界に本腰を入れることにしたのかもしれません。
いずれにしろ、軽の新車種が出てくるのは本当にウキウキします。早く情報が出てこないかなあ。