アルトエコの30.2km/L、実は大きな欠点アリ。

「日本のガソリン車低燃費No.1」といえば、香里奈さんのCMでも有名なアルトエコですよね。でも、この30.2km/Lは、ちょっとズルいんです。ダイハツ ミラの30.0km/Lの方が実用上はいいんじゃないかな?という印象。なぜかというと。

香里奈さんのCMでは誇らしげに30.2km/Lを誇示しているわけですが、知識のある人の中では有名な、大きな欠点がアルトエコにはあります。それは、燃料タンクが20Lしかないこと。

私は詳しくないので最近知ったのですが、この20Lという燃料タンクは他の車に比べて極端に小さいんです。他の車種は全部30L以上。このアルトエコだけが20L。

そして、現在の燃費測定方法であるJC08モードでは、燃費測定の際には燃料タンクを満タンにして測定する事になっています。つまり、アルトエコは燃料タンクが小さい分、軽い状態で燃費測定をできるわけです。ガソリンは1Lで750グラムですから、10Lでは7.5kg。この7.5kg分、アルトエコは燃料タンクを小さくする事でカタログ燃費上は得をしているわけです。

これ、明らかにカタログ燃費対策ですよね。そりゃ燃費は良い方がいいけど、燃料タンクを小さくするというのは禁じ手のような。乗り手の利便性を大きく損なってるわけですからね。燃費が良くなっても、ガソリンスタンドに給油しに行く手間が1.5倍になるのはちょっと・・・。給油しに行くにもガソリン使いますしね。その意味での実燃費は悪くなってるような。

新型ワゴンRに搭載される新技術eco-coolでは、カタログ燃費に影響しない実燃費対策をやってくれるんだ~!とちょっと感心しましたが、アルトエコではこんな姑息な手を使ってたんですねぇ。

まあ、素晴らしい燃費なのは間違いないとは思いますけど、これを知った私としてはアルトエコが嫌いになりました。0.2km/Lしか劣ってないことだし、アルトエコを買うぐらいならダイハツのミライースを買います。スズキではこれからリッター33キロ超えのアルトを開発するらしいですが、この新型アルトでは、しっかり30Lの燃料タンクに戻してほしいものです。

アルトエコの30.2km/L、実は大きな欠点アリ。” に対して8件のコメントがあります。

  1. momo より:

    燃費が改善した分、タンクが小さくなり
    実質の1回給油あたりの走行距離は大差ないので
    そんなに問題ないと思いますよ。

    満タンにした時に支払うガソリン代も少なくなるので
    どちらとも言えないのでは?

    1. admin より:

      コメントありがとうございます!

      ご指摘はその通りだと思います。アルトからアルトエコへの燃費の改善が革新的だったのは間違いないと私も思います。

      が、ミライースとの対比で見ると、スズキは不誠実に見えます。
      というのは、アルトエコの車重は740kg。これは、燃費計測の際の負荷(等価慣性重量)のギリギリ境目です。741kgになると、カタログ燃費は大きく落ち、「ガソリン車燃費No1」は名乗れなかったはずです。

      つまりは、この740kgに合わせて「ガソリン車燃費No1」を名乗るために、実燃費にはほとんど影響せずに利便性を大きく損なう、燃料タンク容量削減をした(と私は思っている)ので、ズルいと思うんです。

      ・・・が、今アルトエコの諸元のページを見たら車重が730kgになってました。私の記憶では740kgだったと思うんですが・・・。
      http://www.suzuki.co.jp/car/alto_eco/spec/index.html

      もしかしたら私の勘違い?かもしれませんが、考えとしては上記の通りです。

  2. スズキ より:

    しかもタンク自体はアルトと同一。燃料が20L以上入らないように細工しただけってのが余計に残念&不誠実ですね。燃料キャップ開閉で気化ガスが蒸散してしまう事も考えると、大気汚染防止的にもマイナスです。カリフォルニア州ではこれも問題視し、蒸散防止装置義務付けがされてますが、日本車はキャップ開ければ奥まで覗けますもんね。スズキは大好きですが、ミラEとアルトEなら断然ミラです。この重量区分制度も悪法ですが

    1. ブログ主 より:

      >しかもタンク自体はアルトと同一。燃料が20L以上入らないように細工しただけ
      あー、やっぱりそれ本当なんですね。ほんとに心底不誠実だと思います。ひどすぎる。
      スズキはいいとこと悪いとこと、入り混じってますね~。

  3. momo より:

    満タンから300㎞毎に給油していた人が、
    200㎞毎に給油するようになれば、面倒だと思われるかも
    しれませんが、ほとんど同サイクルの給油で済むので
    1.5倍面倒にはならないです。

    これからは450㎞に1回の給油でいいなと
    思っていた人なら、1.5倍面倒かもしれませんね。

    でも、給油回数が同じなら、満タンの容量が少ないと
    金額が安くなるので、メリットは有るわけですから
    燃料タンクが小さい=不便で不誠実とはならないと
    思います。

    ちなみに上記のようなズルい(表現をまねれば)やり方は、
    どのメーカーもやってる事で、私も好きではありません。
    新型ワゴンRのくらいの差がつけばいいんですけど、
    0.2㎞の差くらいだと、正直しょぼい差です。
    でも、好き嫌いは別として不誠実とは思わないですね。

    アルトエコの燃料タンクの容量変更も
    現実の使用においては何の問題もないレベルで
    現行法に則った工夫ではないのでしょうか?

    1. ブログ主 より:

      コメントありがとうございます!

      う~ん、まあ感じ方も、実害の程度も、結局は人それぞれでしょうが、私は不誠実だと感じますね~。
      「現行法に則った工夫」と仰ってるのはその通りで、違法なことをしているとは、私も思っていません。
      しかし燃料タンク20Lというのはブッチギリで小さいので、ユーザの期待に応えていないと思います。
      また、燃料タンクを20Lにしたことでユーザに利益があればいいですけど、そういうのも何もないんじゃないかなと思います。
      私は、この対応はすごく嫌いです。

  4. momo より:

    燃料タンクを切りつめただけで、
    燃費を達成したわけではないので、
    まあいいんじゃないかなと。

    長文失礼しました。

  5. douse より:

    タンクを常に満タンにしておかないと不安なオロカモノ対策としては
    極端に容量の少ないタンクってのはありだと思いますよ。
    値上げ前日に長時間行列した挙句、1リッターのみ給油とか、死ねばいいのに。
    どう考えても車を動かさないほうが良かった奴ですよね。

    ついでに、燃費にうるさいくせに常に荷物を満載(普段は不要なレジャー用品など)
    なんて奴には、エコを語る資格はないと思うのですがいかがでしょうか。

    まあ、大型重量級ハイブリッド車にエコカー減税を適用させるような凶悪行為よりはマシなんじゃないでしょうかねえ

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