ハスラーの「走り」ってどうなの?
大人気のスズキ・ハスラー。新型軽SUVとして一気に認知されるようになりましたが、じゃあSUVらしく「走り」についても特殊な能力を持っているのでしょうか。
基本は「ワゴンRと同じ」
それはYesでもありNoでもあります。
なぜNoと言えるのかというと、ハスラーの基本部分はワゴンRと同じだからです。ニュースなんかでは「ハスラーのプラットフォームはワゴンRのものを流用している」という書かれ方を良くしています。ここでプラットフォームと言っているのは、ボディーの骨格、サスペンション、ステアリング、パワートレイン(エンジン~タイヤの動力発生&伝達機構)などです。つまり、いわゆる「走り」に関する部分は基本的にはワゴンRと同じということになります。
細かな「機能」は色々違う
先にNoの部分を書いてしまいましたが、じゃあYesの部分、つまりハスラーの走りに関する特殊な能力は何か。それは以前の記事にも少し書いています。ハスラーにあってワゴンRに無い機能の例を挙げると以下の通り。
- ヒルディセントコントロール
(下り坂自動徐行機能) - アプローチアングル28度、デパーチャーアングル46度
(要は急激な上り坂・下り坂でもボディを擦らないということ) - 165/60R15の大径タイヤを装備
- 最低地上高180mm
- フロントスタビライザー装備
(ボディーの剛性向上により荒れた路面でも走りが安定) - ショックアブソーバーをSUVとしてチューニング
と、そんな感じ。見て頂いてわかる通り、エンジンはワゴンRと全く同じなので何も変化なし。また、SUVということでフロントスタビライザーを装備して剛性を高めていますが、これも基本のボディーはワゴンRと同じで、そこに追加装備することで機能強化しています。その他の部分についても、クルマとしての核になる部分は同じで、他の何かを追加するとか、一部変更するとか、チューニングするとかです。
そんなわけで、ハスラーの「走り」はSUVのためにイチから開発されたものではないです。でも様々な機能が付加されたり、特殊なチューニングをされています。基本がワゴンRと同じということでちょっと軽く見られることもあるだろうなと思いますが、軽の枠組み、また軽としての価格の範囲内で色々と頑張ったんだね、と私は感じます。
そして何より、売れてますからね。みんなが欲しいと思えるクルマを作ってくれたスズキは偉い!