車中泊に「マット」は必須!ランキング上位のマットを自腹で買って比較してみた

熊本の震災で、にわかに注目を浴びている車中泊。地震のあと、「車中泊」の検索数は一気に倍に伸びています。地震後は建物の中で寝るのは怖いということでクルマの中で寝るという選択をした人が多いみたいですね。

「車中泊」のGoogle検索数推移 2016年4月

避難生活としてじゃなくても、車中泊はクルマで移動して好きな場所で寝れるってことで、その自由さに魅力を感じて、やってみたいと感じる人は多と思います。近年では車中泊専門雑誌なんかも出ていて盛り上がっているらしい。

目次

デコボコシートじゃ眠れない!

かくいう私も、一度、知識がほとんどないままで車中泊をしたことがあります。そん時乗ってたムーヴで。

しかし、寝覚めは最悪。「寝覚め」って書いたけど、そもそも、ほぼ眠れなかった。ムーヴは「フルフラットシート」という名前のシートアレンジがあって、寝るスペース自体は作れる。だけど、シートのデコボコがひどくて寝られたもんじゃなかった。詳しくは、こちらのページに書いてます。
ムーヴフルフラット

私としては、快適に車中泊するための結論は出ています。さっきのページに書いていますが、車中泊を突き詰めるならホンダ・N-BOX+を買うべきです。

ただ、車中泊のためにサクっとクルマを買い替えられる人はなかなかいないでしょう。多くの人は、なんとか今のクルマで快適に車中泊できないか・・・?と考えると思います。私もそういう人です。

私の今の愛車はワゴンRですが、ワゴンRもやはりデコボコしてます。こんな感じ。
ワゴンRフルフラット

横になってみても、快適に眠れる気がしません。無理です。
横になる

Amazonのランキング上位エアベッドを2つ買ってみた!

デコボコがあって眠れない。ならば、どうにかしてそのデコボコを消すことができないか。そう考えて、Amazonのランキング上位のエアベッドを2つ買ってみました。

こちら。左の茶色い箱が「FIELDOORエアベッド」、右の透明な袋が「cretomかんたんエアーベッド」。真ん中の小さい箱は電動ポンプ。
エアベッド

この二つのエアベッドを選んだのは、それぞれAmazonでランキング上位だったから。

Amazonには「エアーマット・エアーベッド」のカテゴリーがあり、そこの2位が「FIELDOORエアベッド」だったんです。なんで1位のを選ばずに2位のを選んだかというと、1位のは電源が家庭用コンセント式で、クルマ専用って感じじゃなかったから。

そんで、Amazonにはもう一つ、「クルマ用シートクッション」のカテゴリーがあります。こちらにもクルマ用のエアベッドがラインナップされてる。その中のエアベッドで一番ランキングが高かったのが「cretom (クレトム) ピロー付きかんたんエアーベッド」だった。

あと、電動ポンプはAmazonのエアポンプランキングにある電動ポンプの中でトップだったキャプテンスタッグのやつ。

ということで、どれもAmazonランキングトップなのであります。

広げてみるとこんな感じ。どちらも私の背の高さと同じくらい。右側がFIELDOOR、左側がcretomです。なお、私の身長は173cm。ちょうど私の背と同じくらいですね。
寝てみる

FIELDOORエアベッドの使用感

FIELDOORエアベッドをワゴンRの中に敷いて膨らませてみました。動画を撮ってみましたので動画がお好みの方はどうぞ。

FIELDOORエアベッドをワゴンRのシートの上に敷きました。
FIELDOORエアベッドを敷く

空気を入れます。ポンプの電源をシガーソケットに差し込みます。なお、クルマのバッテリーがダメになっちゃう可能性があるので、必ずエンジンをかけた状態で使いましょう
シガーソケット

で、ポンプをエアベッドに差し込んで電源を入れます。この電動エアポンプは超うるさい。声を張り上げないと会話できないくらいうるさい。ちょっと夜のキャンプ場とかでは使いたくない感じ。
FIELDOORエアベッドに空気を入れる

3分ほどで膨らみました。
FIELDOORエアベッドを敷く_膨らませた

で、寝てみるとすっごく快適。なんだこれは。あんなにデコボコしていたワゴンRのシートが真っ平らだ。
FIELDOORエアベッドを敷く_膨らませた_寝た

このFIELDOORエアベッドは厚さが圧倒的。23cmもあります。この上の茶色いのがエアベッドね。
FIELDOORエアベッドを敷く_膨らませた_厚み

この厚さは本当にすごくて、シートのデコボコを完全に吸収してくれます。もちろん車種によると思うけど、ウチのワゴンRのデコボコは全く気にならなくなりました。エアベッドだからフカフカだし、本当に快適。

1点失敗したなと思ったのは、横幅が狭かったこと。膨らませて気づいたんだけど、微妙に車内スペースが余ってしまった。今回買ったのは「ツイン」で、横幅97cm。でも、あと一段階幅が広い「ダブル」を買うべきだった。そちらの横幅は135cm。

ちなみに、今見たところではそれぞれの価格は「ツイン」が2580円、「ダブル」が2980円。400円しか変わらない。こんな小さな金額差だから、ダブルを買って車内空間を目一杯使ったほうが良い。

cretomかんたんエアーベッドの使用感

次は、cretomかんたんエアーベッド。
cretom_敷いた

ポンプを差し込んで空気を入れます。
cretom_空気を入れる

こちらも3分程度で膨らみました。
cretom_膨らんだ

写真を見てもらうとわかるんだけど、真ん中あたりが微妙に盛り上がってますよね。
cretom_膨らんだ_デコボコ

寝てみると、やはりダメだった。クルマのデコボコを吸収しきれていない。何も敷いていないよりはずっとマシだけど、でもこれではダメだ。快適には寝られなさそう。
cretom_膨らんだ_寝られない

それもそのはず、このcretomのエアーベッドは厚さが10cm程度と、FIELDOORのエアベッドと比べると半分以下しかない。これじゃ厚みが足りないんだね。

平らな面に敷いて寝るんだったらこれでも十分行けると思う。けど、車中泊で、シートのデコボコをしっかり吸収して欲しいと思ったら、全くダメ。

そういうことで、cretomのエアーベッドはワゴンRの車中泊用としては全然ダメでした。これは、最初から平らな床面が用意できるクルマ向きだな。

電動ポンプがうるさい!

FIELDOOR・cretom両方に共通する欠点もある。さっき上に貼り付けた動画を見てもらったらわかるんだけど、電動ポンプがすっごくうるさい。これはかなりのマイナスポイント。

車中泊する場面にも色々あると思うんだけど、例えば静かなキャンプ場で、夜になってからこのポンプで空気を入れると相当な迷惑になりそうだ。しかも膨らませるのには3分程度かかるので、その時間はうるさい音を出し続けなきゃならない。もしやるなら、明るいうちに膨らませてしまった方が良さそう。
電動ポンプ

もちろん、そもそも最初からうるさい場所だったら、この音はそれほど問題にならないかもしれないとは思う。例えば、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアとか。そういうところではこのエアベッドはいくらか使いやすいかも。

パンクの不安

あとは、パンクの不安。エアベッドは文字通り空気で膨らませて使うものなので、常にパンクの危険と隣り合わせだ。パンクしたら、もう快適な寝床は作れない。今回の私の場合はパンクすることはなかったけれど、使い続ければいつかはパンクを経験するだろう。そしたらその日は寝られなくなる。

やはり経験した人はいるようで、Amazonのレビューを見てみると、パンクしちゃったってレビューがチラホラある。今回の私の場合はパンクはなかったが、やはり不安は完全には消せないと思う。

なお、FIELDOORのエアベッドにはパンクした場合に使う補修シールみたいなのが付属していたので、それで穴を塞げばパンクしても使える、かもしれない。イザという時は使ってみよう。
補修パッチ

手軽に車中泊するならFIELDOORエアベッド!

上記の通りエアベッドには騒音とパンクの問題があるので、車中泊を最優先にするなら、やっぱり以前の記事に書いた通りN-BOX+を買うのが一番いいと思う。N-BOX+なら、薄いウレタンマットを敷くだけで十分快適な寝床が作れる。

でも、今持っているクルマで手軽に車中泊にチャレンジしたいというのなら、FIELDOORエアベッドはかなり良い選択肢になるだろう。

まとめ!

  • FIELDOORエアベッドは手軽に快適な寝床を作れる!
  • cretomエアベッドは厚みが足りない!
  • エアベッドは騒音とパンクの問題がある!
  • 車中泊のことだけを考えるなら車種をN-BOX+にすべき!
  • 今乗っている車種で簡単に車中泊を経験したいなら、FIELDOORエアベッドがオススメだ!

車中泊をやってみたいという気持ちは、一回芽生えてしまうときっとなかなか消えないと思う。この記事で紹介したFIELDOORエアベッドと電動ポンプなら合わせて5000円か6000円程度で済むから、趣味として割り切ってやるならぜひオススメしたい!

FIELDOOR エアベッド ダブルサイズ (約)幅135cm×奥行185cm×厚さ23cm ベージュ×ブラウン
by カエレバ
キャプテンスタッグ 電動エアーポンプDC12V M-3410
by カエレバ

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