スズキの鈴木修社長が退任、長男の鈴木俊宏氏が社長に!

スズキの鈴木修社長がついに退任したそうです!

ついに・・・

ニュースソースはこちら。
スズキ「おやじ」依存から脱却、チーム経営で次の100年に | Reuters

いやー、ついにって感じですね。稀代の名社長は去り際も美しかった。

鈴木修さんは御年85歳。もうとっくに引退してていい歳ですよね。でも、いろんな理由があってこの歳まで社長をしていらっしゃいました。その辺のことは以前、スズキ社長人事の歴史って記事で書いております。

鈴木修さんは1978年からスズキの社長に就任しました。三代目の社長です。1978年から22年間社長を務め、今から15年前、70歳の時に一度社長から退任されています。

しかし、その後を継いだ戸田昌男さんは3年で退任、その後の津田紘さんも、5年で退任。さらに不運なことに、津田紘さんが社長の時、次の社長と見られていた小野浩孝さんが膵臓ガンで死去されています。
揺れるスズキ、次代リーダーが52歳で急逝 | 自動車 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

そして鈴木修さんは2008年に再び社長になりました。この時の鈴木修さんの気持ちはどんなものだったでしょうか。この時点で77歳です。会社に必要とされる喜びと、跡継ぎが亡くなってしまった悲しみとが混ざり、普通の人は知ることのできないような複雑な気持ちだったんじゃないかと思います。

しかしそれでも鈴木修さんは頑張った。2014年の軽販売台数No1をダイハツから奪回。これから反転攻勢行くのか!!って状況のこのタイミングで社長交代。鈴木修さんは社長を外れ、会長専任に退く。

発表された今振り返ってみると、ここしかないってタイミングだったように思います。これから一気呵成にダイハツに攻めこんでいくのだから、その攻めている最中に、縁起でもないけど社長が倒れちゃったり死んじゃったりしたら大変。ダイハツから首位を奪回した今だからこそ「ここまでやり切った」っていう区切り感があった。そして鈴木修さんは85歳。ここしかないでしょ。

スズキの中興の祖、鈴木修さんはこれ以上なく美しく去っていきました。さすがにもう一度ってのはないよね。さすがにね。これからは後輩さんたちのお手並みを拝見しましょう!