自動走行システムは2017年までにレベル2!ホントか!?
ちょっとびっくりしたのでご報告。クルマの自動運転がちょこちょこと話題になってますね。その名の通り、自動で運転してくれるやつです。その自動運転、2017年までに「自動車専用道路でレベル2」を目指してるんだそうです。
2017年ってすぐじゃん!!
この件、マガジンX2015年1月号(2014年11月26日発売号)の31ページ目に載ってました。
NEW MODEL MAGAZINE X (ニューモデルマガジン X) 2015年 01月号 [雑誌] | ||||
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2017年ってもうすぐそこじゃないっすか。これを書いている今はもう2014年12月。長く見積もってもあとせいぜい3年しかありません。あと3年で自動運転を実現すんの??
と直感的に思った後で、「レベル2ってなに?」ってことが気になりました。色々と調べてみると、「レベル」には明確な定義があるようです。内閣府のページに載っていました。内容は下記の通りです。
自動化レベル 概要 レベル1 加速・操舵・制動のいずれかを自動車が行う状態 レベル2 加速・操舵・制動のうち複数の操作を同時に自動車が行う状態 レベル3 加速・操舵・制動を全て自動車が行い緊急時のみドライバーが対応する状態 レベル4 加速・操舵・制動を全てドライバー以外が行いドライバーが全く関与しない状態
「レベル2」ってのは、「加速・操舵・制動のうち複数の操作を同時に自動車が行う状態」ですね。スバルのアイサイト(アクティブレーンキープ)はこれに近い機能を既に実現しています。ただ、アイサイトはあくまで「快適機能」であって、「自動走行」ではないと注意書きが必ず付いています。これ。上記アイサイトのサイトからキャプチャしました。
また、「自動走行システム」というと、一般的には「クルマ単独の機能」ではなく、「道路上のセンサーなども含めた総合的な道路情報システム」を指します。アイサイトは「クルマ単独の機能」なのでちょっとニュアンスが違う感じですね。でも、じゃあ今から2017年までに日本中の道路にセンサー埋め込めるのかよ!!って聞きたくなりますよね。その点に関しては、「レベル2を実現する範囲」が規定されています。それが「自動車専用道路」。つまりは高速道路ってことですね。
ということで、2017年には、高速道路ではアイサイト以上の自動走行システムが実現すると。そういうわけです。
これは素晴らしいことに違いはないですが、そうは言っても、高速道路だけに限ったって相当な長さがあります。センサー埋め込むの?どうすんだろ。どういう形で「自動走行システム」を実現させるのかは内閣府のページには具体的な記述がありませんでした。もしかしたら「クルマ単独の機能」として実現するのかもしれませんが・・・、どうだろな。アイサイトは「自動運転ではない」って強調してるけど、それってドライバーが事故った時の法的責任の回避のために書いているのであって、実質的にはもはや自動運転だと思うんだよね。雨とか降ってなければ多分大丈夫なんでしょ。いや、私も一切責任持てませんけどね。ともかく、アイサイトが既に実現している機能に磨きをかければなんとか到達できなくもない気はする。
なお、今回は「2017年にレベル2」に注目しましたが、その先のロードマップも示されています。曰く、2020年の東京オリンピック開催までに「レベル3」。レベル3は「加速・操舵・制動を全て自動車が行い緊急時のみドライバーが対応する状態」です。基本的には自動で走ってくれるってことですね。どひゃー。ものすごい進歩だ。いや、まだ目標に過ぎないので実現するかどうかわかんないですけどね。そして2030年までに「レベル4」。レベル4は「加速・操舵・制動を全てドライバー以外が行いドライバーが全く関与しない状態」です。完全自動運転ですね。そこに辿り着くのが2030年。ううむ、すごい。あと15年で完全自動運転が実現するのか。
そんなわけで、正直なところ半信半疑ですが、内閣府によれば自動走行システムは着実に進歩しており、また完全自動運転も視野に入っているとのことです。今後が楽しみですね。