ミライースが35.2km/Lになるッ!!
ミライースがマイナーチェンジして、燃費が35.2km/Lになるようです!!
因縁の0.2km/L差!!
ニュースソースは日刊工業新聞さん。
ダイハツ、ミライースで最高燃費達成-ガソリン車で35.2km:日刊工業新聞
現行ミライースの燃費は33.4km/Lですから、そこから1.8km/Lの向上ということになります。
いや~、ミライース頑張った。現行ガソリン車燃費ナンバーワンのアルトエコの燃費は35.0km/L。今回の新型ミライースの燃費は35.2km/L。0.2km/L差ですよ。
0.2km/L差というと、思い出されるのは2011年11月。アルトエコがミライースを0.2km/L差で追い抜き、30.2km/Lでトップに立ったあの歴史です。この時アルトエコはガソリンタンクを20Lに縮小するという禁じ手を犯してまで燃費首位になりました。あの記憶は強烈です。スズキはあれで燃費No1という栄誉を手にしたものの、その姿勢は批判されたと記憶しています。
今回のミライースの0.2km/L差でのトップ奪取は、それと比べると非常にクリーンです。正攻法。今回の主な改良はエンジンのインジェクター。インジェクターってのは、エンジン内の燃焼室にガソリンを噴射する部品です。通常のエンジンでは1気筒あたり1本のインジェクターを2本にし、燃焼効率を向上したそうです。
ダイハツも限界寸前か?
それにしても、う~ん、インジェクター2本化か。
これまでの燃費向上の歴史をスズキとダイハツで比べると、スズキはエネチャージなどの新技術で進化してきたのに対して、ダイハツは既存技術を磨き上げることで対抗してきました。スズキのエネチャージは既存のクルマに対して部品点数が純増するのに対し、ダイハツの燃費向上は既存技術の向上であり、部品点数の増加がなく、それが激安価格に繋がっていたと思います。ミライースは燃費ではアルトエコに負け気味ですが、車両価格がかなり割安な分、総合的な経済性ではアルトエコに勝っています。
そんな歴史を経て、今回のインジェクター2本化。さすがのダイハツも、既存技術の向上だけでは厳しくなってきたのかなあという印象があります。今回のインジェクター2本化は、部品点数が増加するという点で、これまでのダイハツの燃費向上の思想とは少しズレている気がします。これまでは「燃費だけではなく、車両価格でも勝つのだ」という姿勢が強く見えていましたが、ちょっとコスト増を容認して燃費にこだわりを見せたのかなと。もちろん、これで車両価格を上げずに据置きしたら諸手を上げて歓迎しますけどね。でも、エンジンに思いっきり手を入れてるわけなので、コスト増にならないわけないと思うんだよね。
早く価格出して~~!!!
そんな感じで、燃費向上は素晴らしいけど、その評価は車両価格しだいだよねってのが私の印象です。早く価格情報もリークしてちょーだい。