エコスーパーチャージャーってどんなもの?
日産が「エコスーパーチャージャー」をCMとかでさかんに宣伝していますね。エコっつーからにはエコなんでしょうが、普通のスーパーチャージャーと何か違いがあるんでしょうか?調べてみました。
革新的な仕組みではなく、既存技術の着実な進化
そもそもスーパーチャージャーって何なの?という方は当ブログの下記記事をどうぞ。
スーパーチャージャーってどんなもの?
で、エコスーパーチャージャーについては日産の下記ページで解説されています。
日産:ノートのエコスーパーチャージャーって何ですか?
上記ページの冒頭にこんな記述があります。
エコ スーパーチャージャーとは、低燃費と力強いトルクのある走りを両立した
HR12DDRエンジンを象徴したネーミングです。
「HR12DDRエンジンを象徴したネーミング」とのことです。これまでには無かった別の何かなのかなと思っていたんですが、ちょっと事情が違うようですね。
読み進めていくと
直噴ミラーサイクルに高効率スーパーチャージャー、アイドリングストップシステムなどを組みあわせることで、1.5L並みの力強いトルクの走りと、ガソリン登録車トップレベルの低燃費を実現しました!
という記述もあります。つまりは、HR12DDRエンジンを開発するにあたって燃費向上のために排気量を小さくし、同時にスーパーチャージャーを搭載することで「小排気量の割に良く走るエンジン」を作ったということですね。
また、HR12DDRエンジンについては下記ページでも解説されています。
HR12DDRエンジン | 日産|技術開発の取り組み
こちらでは「エコスーパーチャージャー」という言葉は使われておらず、通常の「スーパーチャージャー」の文字が何度か出てきています。やはり「エコスーパーチャージャー」というのは販売のためのネーミングというか技術のカタマリの名前であって、「これ!」って言えるようなモノを指す名前ではないようですね。
ただ、このHR12DDRエンジンはフリクション低減やポンピングロス低減、熱効率向上など、様々なエネルギー損失を低減しているようです。
つまりは既存技術の着実な進化というわけです。ネーミングはちょっとズルい感じもしますが(笑)、低燃費と走りの楽しみを両立させた素晴らしいエンジンのようです。残念ながら私の好きな軽自動車の技術ではないですが、一度乗ってみたいなあ。