ミドリムシでクルマが走る!いすゞ・ユーグレナが共同で「DeuSEL®プロジェクト」をスタート

ミドリムシっているじゃないですか。ミドリムシ。昔、小学生の頃に顕微鏡で見たりしたやつ。あれが今、話題になってます。ユーグレナって会社を聞いたことがある方もいると思いますが、そのユーグレナ社がいすゞと共同でバイオディーゼルの研究プロジェクトを発足したそうなのです。

ミドリムシでクルマが走る!

ユーグレナのプレスリリースはこちら。
いすゞ、ユーグレナ社は共同で次世代バイオディーゼルの実用化を目指す「DeuSEL®プロジェクト」をスタート

当面は、いすゞの藤沢工場から湘南台駅間を定期運行しているシャトルバスの燃料に、ミドリムシから作った燃料を5%混ぜて運行するそうです。10分位の距離のようですね。

5%ってちょこっとしか使ってないじゃないのってのが率直な感想ですが、公道を走行するための法的規制に対応するにはこの含有率でないとまずいそうです。ミドリムシ燃料の精製は技術的には既に確立しており、今後は100%ミドリムシ由来の燃料での公道走行を目指し、生産技術の向上に挑むようです。

ミドリムシは油脂をたくさん含んでる

しかしここで疑問が。そうは言っても、実際のところミドリムシから燃料なんてホントに作れんのかよ?ムリヤリ作って、エネルギー的に元とれてないなんてことになってないの??と思ってちょいと調べてみました。そしたら、ちゃんと論文が出てました。たぶん色々なのがあると思うんですが、私が見たのは日本微生物資源学会に提出されている彼谷邦光さんの「微細藻類オイルの化学」という論文

正直言ってほとんど理解はしてないのですが(笑)、冒頭に出てきた微細藻類の脂質含有量の表を見てびっくりしました。
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乾燥質量比でだいたい30%、多いものだと75%も脂質が含まれていることが記述されています。種類はともあれ、油脂が含まれていれば変質や精製はどうとでもなる。石油化学は従来の蓄積が莫大ですからね。

かなり有望かも??

となれば、とにかく空き地に水をためてミドリムシをブチ込んで増えてもらえば将来バラ色な気がします。太陽光発電なんかよりミドリムシを培養したほうがずぅぅっと効率的なんじゃないか。いや、もちろんその効率を向上させるために今ユーグレナは頑張っているのでしょうが、すっごく期待したいです。

また、ミドリムシは食べられるので燃料としてではなく食料としても有望。まあ人間がミドリムシを直接食うかっつーとちょっと気持ち悪いかもしれないけど、飼料とかならいくらでも使える気がする。

う~ん、なんか未来は明るい気がしてきた。頑張って欲しいっす!