新東名時速120km引き上げなるか!
新東名高速道路の最高速度を、時速100kmから時速120kmに引き上げる検討がなされているようです。
作っちゃったもんは使ったほうがいいか・・・
いろんなとこで報道されてるみたいだけど、たとえばニュースソースはこちら。日経新聞。
最高速度120キロ検討 「新東名」で地元の意見割れる :日本経済新聞
制限速度の引き上げ。「そんなことしちゃっていいの?」って思う人もたくさんいると思うんだけど、もともと、新東名に限っては、時速140kmでも安全に走れるように設計・建造されてるんだよね。なので、道路の作りとしては一応時速140kmまでは問題ないことになってます。ただ、それを実現するためにムリヤリ道路をまっすぐ作ったりしてムチャクチャお金を使ってることが明らかになり、道路公団民営化の時にだいぶ話題になりました。その辺のことは「道路の権力 道路公団民営化の攻防1000日」という本に詳しく書いてあります。
道路の権力 道路公団民営化の攻防1000日 | ||||
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著者は道路公団民営化推進委員会の委員だった猪瀬直樹さん。出版当時だいぶ話題になったから知ってる人は多いだろうけどね。あの、こないだまで東京都知事やってて徳洲会問題で辞めちゃった猪瀬直樹さんです。あの徳洲会問題は良くないことだったとは思うけど、猪瀬さんは道路公団民営化ではとてつもなく大きな功績を残した人だと個人的には思ってます。民営化が成功したからこそ高速道路料金は値上がりが抑えられ、サービスエリアのサービスレベルは格段に高くなったのです。面白い本だからヒマがあったら一度読んでみると良いですよ。買わなくても、大抵の図書館で借りれるだろうし。
まあそんなわけでともかく新東名は設計上は時速140kmまでは問題なく出せるようにできてる。かなりお金をジャブジャブに使っちゃったけど、もうできてしまったものはしょうがないから有効活用しましょうってのが今回の制限速度引き上げの動きなわけです。
そんで具体的にどのくらいの時間的メリットがあるのかというと、新東名の総延長は現在開通していない部分も含めると253km。これを時速100kmで走ったら2時間半かかるわけですけど、時速120kmで走ったら2時間5分程度。ということは25分ほど縮まるということになります。
この25分が大きいか小さいかは感じ方が人それぞれだろうし、難しい経済波及効果とかも計算する必要があるんだろうけど、まあそういう風にできてるんならGoを出してもいいんじゃないの?と個人的には思います。せっかく出来上がってるんだもんね。
色々難しいことはあるんだろうけど、有効活用してほしいなあ。