道路給電・蓄電池なしの電気自動車が走ったらしい
豊橋技術科学大学が、「道路給電・蓄電池なしの電気自動車」を作ったそうです!まだ研究段階みたいですけどね。
道路給電!
動画が公開されています。ものすごく地味な動画ですけどね・・・
上記動画では電動カートみたいなのが研究室内をゆっくりと走っています。なんということはない、ただ電動カートが走っているだけの動画に見えますが、違うんです。道路から給電を受けて動いているんです。
カート側に電池はないんです。いや、もしかしたら小さな電池はあるのかもしれないけど、重要なのはソコではなくて、地面から給電を受けているという事実。地面から電気を送ってもらってエネルギーを得て動いているんです。地面に鉄板を埋め、カートのタイヤにも鉄板を埋め、地面の鉄板に電圧をかけることでタイヤ側に誘電させて電気を送っているそうです。
これが社会インフラとして行き渡ったとすると、相当にすごいことになります。なんといってもまず、電池がいらない。エンジンもいらない。必要なのは、現代社会でこなれた技術である電気モーターだけ。ということは、クルマがものすごく安くなるわけです。
しかも、ガソリンスタンドも充電スタンドも水素スタンドも要らない。燃料電池車の場合は水素スタンド導入に17.5兆円かかりますが、今回のこの技術では道路をはがして鉄板を埋めればそれでいい。まあそれはそれで工事のお金がかかるけど、でも道路のメンテナンスは現状でも普通にやってることなんで、その作業の中に埋め込めば水素スタンド導入と比べたら相当低コストで実現できると思うんですよね。インフラ導入維持コストも相当安くなる。
もちろん現実にはこれから考えなきゃいけないことはたくさんあるでしょうけど、こうして新しいインフラの形がまたひとつ提案されたというのは個人的には歓迎したいです。今新しい技術はたくさんあって、どれが生き残るのかはよくわからないけど、こうした基礎研究の充実が明るい未来を作ってくれるのだと思います。今後が楽しみです!