クルマは古代人のノリモノか

昨日、久々に良いモノを読んだなーと思わされたブログ記事がありました。のまのしわざさんというブログの記事です。

私も昔は「クルマは古い」と思ってた

のまのしわざさん。ブログ主さんは「野間恒毅」さん。本名を出してtwitterやってるあたり、かなり本腰入れてネット上で活動されてる方なのかなと思ったんですが、なんとワンドラの主宰さんでした。

ワンドラといえば、私の中では新型コペンが出た時に神谷えりな(仮面女子)x ダイハツ新型コペン「美女とオープンカーでキャンプ」スペシャルコンテンツを公開されて、結構拡散されていた記憶があります。あれはなかなか鮮烈だった。

そんなのまのしわざさんが、いまどき車を買うなんて教養がない、と思っているアナタは大事なことを忘れてませんか?という記事を書かれていました。

何を隠そう、私も「クルマはムダ」と思ってたクチ。クルマなんて物質文明の残滓、これからのネット時代には不要だ。クルマを買う人はこれからの新しい文化を受け入れられない古代人だ。無教養者だ。そう考えてフフンと思っていました。

結局、嫁さんに押し切られてムーヴを買ったわけですけど。私のフフンはあっけなく崩れ去ったわけです。

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しかし、買って世界が変わった

でも、クルマを買って世界が変わりました。嫁さんと結婚して半年くらいでムーヴを買ったんですけど、それまで行けなかった遠くの公園にサクっと行ける。自転車じゃ暑かったり寒かったりでちょいと抵抗がある。

「タクシーをガンガン使ってもクルマを持つのとトータルコストはそんなに変わらない」って試算もよくありますけど、ウチの場合は「ちょっと遠くの広い公園」に行くことはありませんでした。トータルコスト考えればタクシー使ってもいいんだよっていう数字は頭には入ってるんだけど、いざ「ちょっと遠くの公園」に行くためにタクシーに片道2000円、往復4000円払うかっつーと全く払う気にならない。

そーいう意味では私はアホなんだよね。経済人的に生きられないアホなの。でもたぶん、ほとんどの普通の人は私と同じようにアホだと思う。コストだけで考えればそんなにメリットがないはずのことでも、クルマを持って自分で運転する方を快適に感じる。

快適を買っている

そう、快適。私にとってクルマを持つということは、「快適を買っている」と言えます。お金に換算しきれない快適を買ってる。お金に換算しきれないのは私がアホなのかもしれないけど、アホはアホなりに快適な人生を選択していくしかないじゃん。

アホアホって何回も書くのも良くないかもしれないけど(笑)、まあ昔の自分が今のクルマを楽しく保有している自分を見たらアホだって思うだろうからねえ。でも、今の私から見れば、昔の私は保有の快適や喜びを知らないアホなんだよね。

人生、全てコスパで選択するなら、月々5万円くらいだけ稼いで、埼玉あたりの家賃1万5千円くらいの家に住んで、そん中でずぅぅっとじっとして生きていけばいいんだよね。でもみんなそうしない。なぜなら、それじゃつまんないからだよね。

そういう意味では、楽しい文化的な生活ってのはコスパが悪いということと表裏一体。逆に言えば、コスパを悪く生きる事こそ文化的な生活って側面はあるんだよね。

長くなっちゃったけど、まあ要するに言いたいのは、コスパ重視したら人生損しちゃうんじゃないかなってことっす!