ABSのありがたみを心底感じた話
付いてると安心だけど、実際のところどんな機能なのかよくわからないのが安全装備。中でもABSってよくわかんないと思います。ABSとはアンチロック・ブレーキ・システム (Antilock Brake System)の略で、急ブレーキした時でもタイヤがロックしない機能です。私は一度、このABSの機能を身をもって体験したことがあります。
忘れもしない、国道464号
以前千葉のオートキャンプユニオンってキャンプ場について書いたことがありましたけど、そこに初めて行った時の話です。帰りに国道464号線を通ったんですけどね。
この道、すっげー走りやすいんですよ。線路を挟んで片側2車線の道路で、カーブも少なくて。
そんで気持よく走ってたら、微妙な距離の信号が黄色になったんです。
その瞬間、「あ、行ける!っつーか止まれない!」って思って一瞬アクセルを踏み込んだんです。時間にして0.5秒位かな。
そしたらほぼ同時に前の車が減速。「あ!止まるんだ!ヤバい!!」って思ってブレーキを思いっきり踏み込みました。そしたらブレーキを踏んでる足の裏を「トトトトトッ」って叩かれる感覚があったんですよ。それもかなり強く。たぶん1秒間に5回くらいのペースで。
「なんだこれ!?」って思いました。でもとにかく止まりたいので、頭の中が混乱したままブレーキを踏む私。嫁さんと子供たちから悲鳴が上がります。
そしてなんとか無事、前の車にもぶつからず、後ろの車からも追突されずに止まれました。ああ怖かった。
信号待ちの間、家族からは非難轟々。さすがに平謝りでございました。でも謝罪の言葉には全然気持ちが入ってなくて、頭の中は「さっきのトトトトトッは何だったんだ??」ってことでいっぱい。
そして信号が青に変わった頃にやっと理解しました。ああ、あれはたぶんABSの機能なんだと。
ブレーキを強く踏むとタイヤがロックしちゃってスピンしちゃうじゃないですか。それを防止するのがABSの機能なわけですけど、それには何らかの形でブレーキを絶妙な強さに弱めなきゃいけないわけですよ。
その弱めるために、たぶんブレーキパッドを逆方向に「トトトトトッ」と強く叩くようになってるんだと思います。意外と原始的な仕組みですね。もっと超高度な電子的な仕組みをしてるんだと思ってた。まさかブレーキパッドを直接操作するとは。いや、あれは単に「急ブレーキすんな!!」って知らせるためのものだったのかな?よくわかんないけど。
とにかくそんな感じで、私は迂闊にも急ブレーキをしてしまったわけですが、大事に至らずに済んだのでした。それからは超絶安全運転を心がけています。嫁さんからは「もっと飛ばせよ!!」と叱られますが、平謝りしつつとにかく安全運転です。幸い、ABSのお世話になったのはこの1回だけで、それ以降は急ブレーキしたことはござません。
ABSのおかげで事故を回避でき、更に「俺は今、事故につながるかもしれない急ブレーキをしたのだ」と認識することができました。安全運転にもつながってます。ABSって本当に役に立つ装備です。
なので、中古車を買う時は是非ともABSの有無をチェックして下さい。2014年時点では、年式の古い車だとABSがついてないクルマも結構あります。ガリバーの中古車ご提案なんかだと、例えば「予算50万円で、ABSがついてる軽自動車!!」とか伝えれば条件に合うクルマを探し続けてくれるのでラクですよ。
そんな感じで、私はABSに日々感謝しております。ABS様は神様です。