完全に存在感を失ったホンダのライフ、調べてみたら激安だった

2012年は軽自動車界は激動の年でした。9月6日に新型ワゴンRが発売され、11月1日にはN-ONEが発表。そして12月20日には新型MOVEが発表になりました。こんな華々しい動きの中で、完全に蚊帳の外なのがホンダのライフ。

見劣り・・・

軽トールワゴンの3強といえばMOVEとワゴンRとN-ONEでしょう。この評価に異議を唱える人はおそらくいません。そして、ホンダはN-ONEという軽トールワゴンを開発したわけですから、同じ軽トールワゴンであるライフは、ホンダとしてはもはや不要な車種のはず。

そして、あらゆる面でライフは劣っています。燃費はJC08モードで19.6km/L。MOVEは29.0km/Lですから、9.4km/Lも差がついています。とてつもない差です。

安全性能も、MOVEは自動ブレーキ機能が付いたり、N-ONEは最後カーテンエアバックが付いたりとガンガン新機能が付加されていっていますが、ライフはな～んにもなし。全く改善されていない状態です。

今、あえてライフを買うとすれば、値段が安いかどうかに尽きると思います。なので調べてみたのですが、なかなか安くなっているようでした。表にするとこんな感じ。

いずれも、走行距離1kmの新車同然のクルマを調べてみました。要するに、新車でもこのくらいの値引きはしてくれるんじゃないのって金額です。MOVEとライフを比べると、22万円ほど違いますね。この22万円の差をどう考えるかですが、例えば、燃費差で5万kmの走行時のガソリン代にどのくらい差が付くかというと11万5000円程度。私もそうですが、ライトユーザーは10年で5万キロしか走らない人ってのは結構居ると思うんですよ。そういう人は、MOVEを買うよりライフを限界まで金額交渉して買ったほうが安く済む事になります。

もちろん、安全性能の差もあるので話はそんなに単純ではないですけどね。でも、お金のことだけを考えれば、もう終わったクルマって感のあるライフも選択肢に入れてもいいんじゃないかなと思います。なんというか、クルマの値段ってうまい具合に、納得感のある金額に落ち着くものですね。市場の力ってすばらしい。