災害時の放置車、国が撤去可能に!

東日本大震災の時、「放置車両」が問題となりました。地震が起こった後に運転手の人が逃げて、放置されてしまったクルマのことですね。もちろん運転手の人が逃げるのは当然で良いことなんですが、クルマが放置されるとあとの処理が色々と大変です。

緊急車両が通れない

クルマが放置されると当然道を塞いでしまうわけで、そうなると緊急車両が通れません。放置されたクルマは、一応市町村が撤去する権限を持っているようなのですが、東日本大震災ではその市町村そのものも機能が停止してしまったわけです。そうなるとお手上げ。自衛隊の人とかが行っても、何もできないということになります。たぶん、現場では法律無視してクルマを撤去してたんだろうな。そうしないと人が死んじゃうわけだからね。

で、今回の改正ではそういう不条理がなくなります。地方自治体が国に依頼すれば、国がそういうクルマを撤去できるようになります。つまりは自衛隊の人とかがガンガン働く権限を持てるようになるってわけですね。

これねー、成立までだいぶ時間かかりましたね。震災から実に3年半かかってますよ。ちょっと遅すぎだよね。災害なんていつ来るかわからないのに。

でも、まあともあれ成立したのはいいこと。これで大規模災害の犠牲になる人の数は確実に減ったでしょう。確実な一歩を、ともかく歓迎したいと思います!