安川電機のロボット、なかなかすごい!
こうやって長くブログ書いてますと、製品紹介依頼がたまーに来ます。無償だけど、毎日何か書きたいブロガーとしては書くネタが向こうから来てくれるってのは嬉しい事です。今回来たのは安川電機のロボットの紹介依頼。
目次
結構すごい!!
依頼内容は、「安川電機のロボットが居合い斬りしてる動画を作ったから紹介してみてー!」って内容。見てみると、なかなかすごかったです。この動画。
この動画では、安川電機のロボット「MOTOMAN-MH24」が、現代の居合い斬りの達人である町井勲さんと対決・・・というか一緒に演舞の披露をしています。
袈裟斬り。居合い斬りの演舞ではよくある、丸めたゴザを切っています。
斬り上げ。花を切ってます。それも、茎の部分ではなくて花の部分です。
そして最後、千本切り。丸めたゴザを切りまくるというもの。千本、見事に切ったようです。
何がスゴイの?
産業用ロボットが居合い斬り。直感的にはスゴイと感じます。でも、具体的には何がスゴイんでしょう?こうやって、安川電機という産業用ロボットを主軸としたB2Bの企業が、いち泡沫ブロガーである私に紹介依頼をするってのは、なかなか気合が入っているはずです。
瞬発力
まず、鋭い太刀筋を作る瞬発力ですよね。瞬間的に素早い動作をする能力。昔のロボットだと、「動きが遅い」って面があったと思います。でも、安川電機の今回のロボットは、そうではない。居合い斬りで示したように、瞬間的に速い動きを作り出せる。これは工作機械としては重要な点でしょう。素早い動きは、そのまんま工場の生産効率に直結します。
正確性
そして、正確性。上記のさやえんどうを切ったのでわかる通り、このロボットは剣先の位置を正確に把握しています。刀は当然「しなる」はずなので、高速で振りぬいた時の刀の状態をきちんと計算できているということになります。
汎用機で実現している
そして、たぶん、このスゴさの最も重要な点は、この素晴らしい居合い斬りを「汎用機で」実現しているということ。今回使用されたロボットは、さっきも書きましたが「MOTOMAN-MH24」という型番です。この型番のロボットは安川電機のプレスリリースにも出ている通り、実際に市販されているものです。しかも、このMOTOMAN-MH24の重量はわずか24kg。ちょっと頑張れば人間が抱えても持ち上げられるくらいの重さ。この重量で、この力強い居合い斬りを実現しているというのは凄まじい能力だと思います。何度も書きますが、これは「居合い斬り専用機」ではないのです。「汎用機」なのです。
このMOTOMAN-MH24は「自動車関連部品、携帯電話、パソコン関連、家電機器などを主とした各種ハンドリング・組み立て用途」を想定しているそうで、もうすでにこのMOTOMAN-MH24で組み立てられた自動車も街を走っているのかもしれませんね。いやー、素晴らしい技術だ。産業用ロボットなんて世間的にはなかなか陽の目を見ない世界だろうけど、これからも頑張ってほしいです!