パナソニックはテスラと仲良しなのかー

テスラがリチウムイオンバッテリーを大量生産する「ギガファクトリー」を立ち上げるようですが、そこにパナソニックの技術者の人たちが大量投入されるようです!

数百人規模!

ニュースソースはこちら。
テスラのギガファクトリー、起ち上げに数百人のパナソニック社員が派遣 - Autoblog 日本版

なんかよくよく読んでみると、既に去年の秋にはこの計画は発表されていたようです。ちなみにパナソニックの株主向け広報資料はこちら。2ページ目(表示は72ページ)に「パナソニックエナジーノースアメリカ(株)を設立」と書いてあります。こりゃちょっと私の情報感度が鈍かったね。今回はじめて知りました。

「ギガファクトリー」という言葉は、このギガファクトリーのリチウムイオン電池年間生産能力が35GWhにのぼることから「ギガ」の文字を貰って付けたそうです。

ギガファクトリーの場所はこちら。アメリカの西海岸側、ネバダ州です。

リチウムイオン電池なんだなー

個人的にちょっとひっかかるのは、あくまでこれは「リチウムイオン電池」の工場だということ。電池技術には大きなブレイクスルーの可能性があります。例えば下記記事で書いたナトリウムイオン電池もそう。
リチウムイオン電池とナトリウムイオン電池の違い

リチウムは希少元素なので高いんですよね。なので、いろんなとこで「リチウム以外の物質で電池を作れないか」と研究されています。そしてそういった研究が実用化されればリチウムイオン電池用の生産設備は役に立たなくなってしまうわけで、その意味ではギャンブルではあるわけです。

もちろん現状でちゃんと使える実用的な電池といったらリチウムイオン電池なので、その工場を作るのは当然なんですが、この工場への投資額は、パナソニックからの投資額だけでも320億円になるということなので、なんというか勇気の要る決断だったんだろうなーと思います。

日本企業も頑張ってね!

あと気になるのは、このパナソニックと手を組んだのがアメリカ資本のテスラだということ。やっぱり日本の企業であるパナソニックが出てくるなら、日本の自動車メーカーと提携して欲しかったなあ。まあ、日本じゃ電気自動車は人気無いからね。しゃーないけどね。