電池交換式電気自動車は流行らなかったのかー

流行りそうでなかなか流行らない電気自動車。電気自動車は充電時間がネック。ガソリン車ならガソリンスタンドでパっとガソリン入れてサっとすぐ出発できるけど、電気自動車は充電に時間がかかる。

その欠点を解消したのがテスラのバッテリースワップ。普通、電気自動車のバッテリーの電気がカラになったら「充電」するものですが、このテスラのバッテリースワップは「バッテリー交換」をするというものです。

流行らなかったか

そのバッテリースワップの早さをアピールした動画はこちら。テスラのイベントの動画です。

この動画を信じるなら、確かに早い。ガソリン車を満タンにする時間が4分ほどかかっているのに対し、バッテリースワップは1分半しかかかってません。便利ですね。

しかしこのバッテリースワップ制度、うまく行っていないようです。
Tesla: バッテリースワップを利用している人はほどんどいない・事実上の失敗を認める - BusinessNewsline

テスラでは、このバッテリースワップをサンフランシスコ~ロサンゼルス間で2013年から実験していたのですが、つい最近の株主総会で「利用している人はほとんどいない」と失敗を認めたとのこと。なんでだろ。便利そうなのにね。

そんでよく読んでみると、「通常の急速充電だと『無料・充電時間20分程度』で、バッテリースワップだと『約6000円・交換時間1分半程度』」だったとのこと。なるほどね。無料だったらそりゃそっちを選ぶわな。他にも、バッテリースワップの方は事前予約が必要だったりしたようで、なかなか実際の利用上は難しいところがあったようです。

個人的には、電気自動車は社会全体でこの「バッテリースワップ方式」を取るべきだーと思っていました。だって、早くてラクでしょ。バッテリーだけ所有権をクルマ会社とかエネルギー会社とかのモノにして、電気ステーションで常に充電しといて、クルマが電気ステーションに着いたら交換してもらうの。早くていいじゃないですか。

でも、時代の先端を行くテスラでさえこの仕組みがうまく行かなかったということは、やっぱり難しいんだろうな。残念ですがしょうがない。急速充電器に頑張ってもらいましょう。