ダウンサイジングターボとは何か
最近、「ダウンサイジングターボ」って言葉がありますよね。普通の人はよくわからない言葉だと思います。ザクっと説明しましょう。
そもそもターボとは
そもそもターボエンジンってモノをよく知らない人もいると思いますが、ターボってのは、「エンジンの出力を上げる代わりに燃費が悪くなる装置」と思って下さい。同じ排気量なら、ターボエンジンの方がエンジンの出力は大きく、燃費は悪くなります。要するに走りを重視したエンジンがターボエンジンだととらえて下さい。
ダウンサイジングターボとは
で、ダウンサイジングターボとは、「燃費を良くするためのターボエンジン」です。え?って感じですよね。上記の通り、ターボは「エンジンの出力を上げる代わりに燃費が悪くなる装置」でした。それがなぜ燃費を良くするためのハナシに出てくるんでしょう。
それは、一般に、エンジンは排気量が大きいほど出力が大きくて燃費が悪いことと関係があります。
排気量が大きいほど燃費が悪い。じゃあ排気量が小さいエンジンを使って燃費を良くしたい。でも走りを犠牲にしたくない。そういう時に、「排気量が小さいターボエンジン」が登場します。排気量を小さくする代わりにターボにするわけです。
そうすっと、排気量が小さくなって出力が落ちる分と、ターボになって出力が増える分が相殺して同じくらいになります。でも、小さいエンジンだから燃費が良い。ターボにすると燃費は悪くなりますが、一般にダウンサイジングターボの考え方で小排気量にすると、小排気量にしたことでの燃費向上が勝るようです。
イメージ的にはこんな感じ。
出力 | 燃費 | |
---|---|---|
大きいノーマルエンジン | ||
小さいターボエンジン | ||
小さいノーマルエンジン |
そういうわけで、ダウンサイジングターボとは「エンジンの出力はそのまま、小排気量で燃費向上!」という素晴らしいコンセプトなのでした!