2015年4月から軽自動車関連税は増税、買うなら急げ!

はい、やって来ましたよ増税が。2015年4月から、自動車関連の税金全般が増税されます。形としては「エコカー減税の制度変更」みたいな感じなんですが、全般的に「エコカー減税の基準が厳しくなる」という感じになっていて、実質増税になります。

[sc:kaidoki201503]

目次

まだ確定してないらしい

この「エコカー減税の制度変更」は「平成27年度税制改正法案」という名前で、ものすごく色々な税制改正の混ざってワンセットでこれから国会で議論されるようです。そう、まだ議論はこれからなんです。まだ決まっていないんですね。

ただ、基本的にはこれから確定されることは全て首相官邸のサイト内で「平成27年度税制改正の大綱」として既に公表されています。そんで自民党と公明党が国会で安定多数を握ってるから、これはこのまんま決まることになるっつー寸法。その意味では、既に決まっていると言えなくもない。

わかりづれえ

ただこれ、読む気全然しないよね。誰が読むんだよこんなの。まあ頭のいい誰かが読むんだろうけどさー。税制ってのはいろんなレアケースまで全部掬い上げてちゃんと定義しなきゃいけないから長くなるのはわかるけど、ド素人でもわかるような抜粋版が欲しいよね。

で、このブログは軽自動車ブログだし、私も個人的に気になるので、軽自動車に関わるところだけドリャアっと読みました。そんでまあまあ理解したので、軽自動車関連税の増減を、車種別に一覧にしてみました。

軽自動車関連税の基本

で、その一覧を書く前に基礎知識。軽自動車に関わる税金で大きなものは3つあります。「軽自動車取得税」と「軽自動車税」と「軽自動車重量税」。正式名称はホントは違うんだけど、まあわかりやすく書くとそんな感じ。で、最初の「軽自動車取得税」は軽自動車を買う時にかかります。2つめの「軽自動車税」は毎年、4月1日に軽自動車を持っている人にかかります。最後の「軽自動車重量税」は2年に一度の車検の時にかかります。

いつかかる? いくらかかる?
軽自動車取得税 軽自動車を買う時にかかる だいたい車両価格の2%
軽自動車税 毎年4月1日に軽自動車を持っている人にかかる だいたい10800円
※2015年4月1日より。それまでは7200円
軽自動車重量税 2年に一度の車検の時にかかる だいたい6600円

あとね、ちょっとめんどいのは「軽自動車取得税」と「軽自動車税」は2015年4月1日から変更、「軽自動車重量税」は2015年5月1日から変わるってこと。軽自動車重量税だけ一ヶ月ズレてんだよね。なんでか知らんけどね。

減税幅がこまかい

あともう一つ。減税額だけ知りたい人はここは読み飛ばしていいです。えっとね、今回のエコカー減税は減税幅が細かい。なのでちょっと複雑に感じちゃう。その内容はこちら。

2015年4月からの軽自動車関連税減税率
  軽自動車取得税 軽自動車税 軽自動車重量税
平成32年度燃費基準+20%達成 非課税 50%減税 非課税
平成32年度燃費基準+10%達成 80%減税 25%減税 75%減税
平成32年度燃費基準達成 60%減税 25%減税 50%減税
平成27年度燃費基準+10%達成 40%減税 減税なし 25%減税
平成27年度燃費基準+5%達成 20%減税 減税なし 減税なし

2015年4月からの税額はこれだ!!

そんなズレとかはあったりするんだけど、まあその辺の細かいことには目をつぶって、「旧税額」と「新税額」を軽自動車の主要車種について書き出してみました。これです!!!

軽スーパーハイトワゴン

デカい方からいこうか。まずは軽スーパーハイトワゴン。あ、これ「税額」じゃなくて「減税額」だからね。つまり、金額が大きいほうがいいの。あと、「現行」「将来」と書いたけど、「将来」ってのは2015年4月以降ね。

2015年増税 軽スーパーハイトワゴン新旧税額
減税額 減税額
メーカー 車種 現行/将来 取得税 軽自動車税 重量税 合計
スズキ スペーシア 現行 22,600円 7,200円 7,500円 37,300円
将来 22,600円 5,400円 7,500円 35,500円
ダイハツ タント 現行 20,000円 7,200円 7,500円 34,700円
将来 16,000円 2,700円 5,700円 24,400円
ダイハツ ウェイク 現行 22,500円 7,200円 7,500円 37,200円
将来 13,500円 2,700円 3,800円 20,000円
ホンダ N-BOX 現行 22,900円 7,200円 7,500円 37,600円
将来 13,700円 2,700円 3,800円 20,200円
ホンダ N-BOXスラッシュ 現行 23,000円 7,200円 5,700円 35,900円
将来 11,500円 2,700円 3,800円 18,000円
三菱 eKスペース 現行 20,900円 7,200円 7,500円 35,600円
将来 12,500円 2,700円 3,800円 19,000円
日産 デイズルークス 現行 21,200円 7,200円 7,500円 35,900円
将来 12,700円 2,700円 3,800円 19,200円

・・・頑張って作ったんだけど見辛えなこれは。目がチカチカする。でも書くとこうなっちゃうんだよねえ。大雑把な傾向を言うと・・・、ええと、ホンダ・三菱・日産の軽スーパーハイトワゴンは減税額が2分の1くらいになります。だいたい15000円~18000円くらい損する感じ。それに対して、スズキは優秀。ほとんど減税額は変わりません。ダイハツは、まあその中間くらいかな。スペーシアは軽スーパーハイトワゴンの中ではダントツで燃費いいからね。

軽ハイトワゴン

そして混戦の軽自動車界の中でも最大の戦場、軽ハイトワゴン。こんな感じ。

2015年増税 軽ハイトワゴン新旧税額
減税額 減税額
メーカー 車種 現行/将来 取得税 軽自動車税 重量税 合計
スズキ ワゴンR FA 現行 17,900円 7,200円 7,500円 32,600円
将来 14,320円 2,700円 4,500円 21,520円
スズキ ワゴンR FX 現行 19,000円 7,200円 7,500円 33,700円
将来 19,000円 5,400円 7,500円 31,900円
スズキ ワゴンR FZ 現行 22,800円 7,200円 7,500円 37,500円
将来 22,800円 5,400円 7,500円 35,700円
ダイハツ ムーヴ 現行 18,900円 7,200円 7,500円 33,600円
将来 18,900円 5,400円 7,500円 31,800円
ホンダ N-ONE 現行 19,700円 7,200円 7,500円 34,400円
将来 15,700円 2,700円 5,700円 24,100円
ホンダ N-WGN 現行 21,400円 7,200円 7,500円 36,100円
将来 17,100円 2,700円 5,700円 25,500円
三菱 eKワゴン E 現行 18,000円 7,200円 7,500円 32,700円
将来 10,800円 2,700円 3,800円 17,300円
三菱 eKワゴン M 現行 19,200円 7,200円 7,500円 33,900円
将来 19,200円 5,400円 7,500円 32,100円
日産 デイズ J 現行 18,300円 7,200円 7,500円 33,000円
将来 10,900円 2,700円 3,800円 17,400円
日産 デイズ S 現行 19,200円 7,200円 7,500円 33,900円
将来 19,200円 5,400円 7,500円 32,100円

ここも車種が多くて困りますね。全体的な傾向を言うと、やはりホンダ・三菱・日産は苦戦してます。そして、軽スーパーハイトワゴンでは勝っていたスズキのワゴンRが、新税制ではちょっと弱い。「S-エネチャージ」が付いてるFZのグレードだと税金の変化は少ないのですが、車両価格が割高なために結局はお買い得ではないと思います。じゃあ安いグレードのFAでも選ぶかっつーと、今度は燃費が悪くて減税率が下がって損。

その点、ダイハツのムーヴは強いです。安いグレードであっても燃費がいいので買いやすい。軽ハイトワゴンは、新税制という意味ではムーヴの圧勝。

軽セダン

そして軽セダン。ま、スズキ・アルトとダイハツ・ミライースの一騎打ちですが。

2015年増税 軽セダン新旧税額
減税額 減税額
メーカー 車種 現行/将来 取得税 軽自動車税 重量税 合計
スズキ アルト 5AGS 現行 14,100円 7,200円 7,500円 28,800円
将来 14,100円 5,400円 7,500円 27,000円
スズキ アルト CVT 現行 18,900円 7,200円 7,500円 33,600円
将来 18,900円 5,400円 7,500円 31,800円
ダイハツ ミライース 現行 18,000円 7,200円 7,500円 32,700円
将来 18,000円 5,400円 7,500円 30,900円

えっとね、ここはどっちも燃費が十二分に良いので厳しい新税制になっても大した影響なし。気にしないで買っちゃいましょう。

そんなわけで、考え始めると色々と悩まなきゃ行けないことは多いですが、まーある程度考えて、これ以上判断つかないなーってとこまで行ったらプロに丸投げしちゃいましょう。私としてはガリバーがオススメ。怪しい雰囲気が漂う自動車業界の中、ガリバーは東証一部上場企業なので比較的安心です。変な状態のクルマ売ったら途端にボロクソに叩かれるからね。世間様の監視が行き届いているという意味でかなり安心できると思います。

そんなわけで、2015年4月からの軽自動車税制の内容でした!