燃料電池車vs電気自動車、どっちが勝つ?私の認識はコレだ
現在、燃料電池車と電気自動車が次世代自動車の座を争っています。燃料電池車陣営は主にトヨタ&ホンダ、電気自動車は主に日産&三菱って感じでしょうか。未来を完璧に予想するのはムリなのでどちらが勝つかは誰にもわからないところですが、どっちが勝つのかみんな気になりますよね。そこで、私の認識を書いてみます。
目次
電気自動車が勝つわ
まー私は一介の弱小ブロガーに過ぎないのでアレですけどね。でもまあ、現状出てきてるクルマ関係のニュースとかはいっぱい見てるんで、普通の人よりは知ってるかなと。
で、私の今の認識。ズバリ、電気自動車が勝つと思います。
その理由。燃料電池車はインフラにあまりにもコストがかかりすぎる。
コスト高な水素ステーションは「作れない」
1基あたり5億円
水素ステーションは、作るとすれば一基あたり5億円程度かかると言われています。その水素ステーションで、現状のガソリンスタンドを全部置き換えなきゃいけないわけです。現状のガソリンスタンドの数は、2013年度で約35000件。これを全部一件あたり5億円かけて作り返すとなると、全部で17.5兆円かかります。とてつもない額です。今ざっと見たところでは、日本資本の石油卸売業の会社の一年あたりの営業利益を集計してもせいぜい2兆円。つまり、エネルギー業界が総力を上げて利益を全部水素ステーション建設に突っ込んでも8年かかるってこと。ちょっとムリだよね。
維持コストもハンパない
また、維持コストもとんでもないことになりそうだと予想されます。それは水素の化学的特性が理由です。高圧の水素は、金属を腐食していくんです。正確には「腐食」ではなく「水素脆化」といいますが、水素の粒はものすごく小さいので、金属の組織の奥まで入り込んで、中で暴れてどんどん破壊していくんです。なので、ひっきりなしに水素タンクを取り替えていかなきゃならない。その頻度がどの程度かはあまりニュースになっていないのでわかりませんが、ガソリンよりは格段にメンテナンスコストがかかるのは間違いありません。
これは、水素ステーションの水素タンクだけではなく、自動車側の燃料タンクとしての水素タンクにも言えます。トヨタ・MIRAIの場合はプラスチックコーティングして防御しているようですが、それもどこまで持つか。。。このMIRAIの水素タンクの耐用年数についてはざっと見たところではどこにも言及がないので、ちょいと不安なところです。
電気のインフラは既に行き渡っている
水素が高コスト体質になってしまうのに比べ、電気ならインフラは世界中に行き渡っています。日本だけでなく、世界でも。どこに行っても、電気なら手に入る。
電気自動車のボトルネックは「充電に時間がかかること」と「電池容量が充分でないこと」です。このボトルネックは確かに存在します。
でも・・・、じゃあ、水素ステーション整備のために使わなきゃならない17.5兆円を電池開発にブチ込んだらどうなの?と考えると、このボトルネックは解消してくれるような気がします。また、電池の技術にブレイクスルーが起きれば、その効果はクルマだけでは終わりません。バッテリーを持つ全ての電子機器に効力が及びます。それこそ次世代社会の始まりのような気がします。
そんなわけで、個人的には電気自動車を推します。そして電池の技術にブレイクスルーが起こって欲しいと心の底から思ってます。
あ、でも私、今振り返ったらちょうど一年前に逆のこと書いてました。いやすんません。一介のブロガーということで、許して下さいませ。