高速道路無料化は夢と消えるか
「将来は無料化する」というお題目の元、1963年から開通した日本の高速道路。2014年になってもその「無料化された将来」は来ていないわけですが、とうとう無料化断念の話が出てきたようです。
そりゃそうだよね
ニュースソースはサンケイビズ。ま、経済財政諮問会議で堂々と出てきている議論なのでニュースソースがどうとかって話はあんま意味無いですが。
高速道路「将来の無料化」断念など要求 経財諮問会議 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
これねー、私は無料化しないほうが良いと思います。もちろん、そりゃあタダで走れるならそれはそれで嬉しいですけど、社会全体でちゃんと機能するのかっつったら別問題。もし無料化しても、その無料化された高速道路をメンテナンスする人がタダで働いてくれるわけじゃないので、結局はどっかでお金を徴収することになるわけです。なので、「無料化するか否か」ってのは、「税金で取るか通行料で取るか」っていう話に過ぎないんですよね。
で、税金で取ることにすると実質国有化で競争原理がはたらかなくなっちゃって、見かけの通行料は無料だけど税金がガンガン上がっちゃうっていう。そんなら現状のまま、民営化されたままで行ってもらったほうがイイ。高速道路の競合相手ってあんまりピンとこないけど、一応、鉄道とか飛行機とかとは競争することになるでしょ。現に、SAとかPAとかはだいぶ楽しく便利な施設になってきてます。今じゃスタバのあるSA・PAまである。そーゆーとこでお金を落としてもらって道路のメンテナンスをするお金を捻出してる。高速道路民営化の成果は偉大だと思いますよホントに。
そんな理屈で、私は高速道路無料化はすべきじゃないと思ってます。理詰めで考えりゃあ、しっかり通行料を取り続けてくれた方がイイ。高速道路がしっかりメンテナンスされてる上にタダなら、それは確かに嬉しい。でも、現実はそうは行かないと思う。高速道路無料化は、消えるべき夢だと思います。