ワゴンRのS-エネチャージの元を取るには何km走る必要があるか

いよいよ出ましたね新型ワゴンR。25日に発売になっています。その燃費は32.4km/L。素晴らしい。

もはや限界か

しかし、燃費は素晴らしいものの、私としては正直ガッカリしました。なぜなら32.4km/Lの燃費を実現しているのは高級グレードのFZのみで、中級グレードであるFXの燃費は30.0km/L、廉価グレードのFAは26.0km/Lと、従来と同じだから。

廉価グレードは進歩なしですよ。どうなのよそれ。寂しいじゃん。前にも書いたけど、たぶん、もうワゴンRは高コスト体質が行くとこまで行っちゃってて、S-エネチャージは廉価グレードには適用できなかったんだろうね。スズキ、苦しいね。

元を取るには何キロ走る必要があるか

で、燃費に差が出ちゃったとなると、気になるのは何キロ走れば元が取れるか。計算してみましょう。

燃費32.4km/Lを叩き出しているワゴンR FZの価格は1,372,680円。
ワゴンR FZ カラー・価格 | スズキ

一つ下のグレードであるFXの、レーダーブレーキサポート装着車は1,196,640円。
ワゴンR FX カラー・価格 | スズキ

車両の価格差は176,040円です。これに対して、燃費差2.4km/Lで元を取るには何kmの走行が必要かを計算してみました。実燃費はカタログ燃費の70%、ガソリン代は170円/Lと仮定して計算しました。

すると・・・、元を取れる走行距離は419,389km。約42万kmですね。

42万km。ちょっと現実的ではないですね。感覚としては、そこそこたくさん乗る人で、年間走行距離は1万kmくらいです。クルマ好きな人でも大抵は2万kmくらい。そんで10年乗ったとしても20万kmでしょ。商用ならまだしも、普通の家庭の乗用で42万kmは相当なレアケースだよね。

スズキ御乱心??

スズキどうしちゃったんだろ。こんな現実感のない低燃費性能ってむなしくないのかな。それとも将来への投資か。まあ性能の高さにプライスレスな魅力を感じる人は多いと思うので、それはそれでアリだとは思うんだけど、なんつーか、売り方も含めて、もーちょっとどうにかならなかったのかという印象。S-エネチャージは技術としては素晴らしいと思うけど、実用段階に落とすには今一歩コストダウンの努力が必要な感じがします。廉価グレードにも適用してくれないと、ねえ。悲しいよねえ。

そんな感じで、ちょっとスズキの苦しさを感じた新型ワゴンRでした。頑張ってコストダウンしてほしいなあ。