EVスポーツ「トミーカイラZZ」納車開始!

国内初の量産EVスポーツカーである「トミーカイラZZ」が納車開始されたそうです!

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ついに来た!!

ニュースリリースはこちら。GLM株式会社って会社です。
ニュースリリース | GLM

いやー来ましたね。EVスポーツ。これまでのEVっつーと、実用に堪えるのは日産のリーフのみかな。他には三菱のi-MiEVとかもありましたけど、キワモノ扱いでしたよね。正直なところ。

今回のトミーカイラZZも、まーキワモノっちゃーキワモノではあります。今回の納車は99台だしね。i-MiEVにもまだまだ負けてます。でも、GLM株式会社には、他にはない2点の強さがあります。

独自資本!

まずなんつっても独自資本。これがデカイ。主要株主は以下の通りです。

  • 池銀キャピタル夢仕込ファンド3号投資事業有限責任組合
  • 京大ベンチャーNVCC1号投資事業有限責任組合
  • グロービス4号ファンド投資事業有限責任組合
  • 三菱UFJキャピタル3号投資事業有限責任組合
  • Globis Fund IV, L.P. its General Partner, Globis Fund IV (GP), L.P.
  • ニチコン株式会社

主要株主に、既存の自動車メーカーの名前がありません。もしかしたら投資事業組合を通して投資してるかもしれないけど、そこはわからない。とはいえ、少なくとも主要投資家の中には自動車メーカーは存在しないと言って良いでしょう。

これは、EVの普及という意味では素晴らしいことです。

もしEVが普及すれば、既存のガソリンエンジンのクルマは要らなくなります。ガソリンエンジンが要らなくなるってことは、エンジンにまつわるたくさんのビジネスも要らなくなります。たとえばエンジンのパーツの金型屋さんとか。NGKのスパークプラグとかも要らなくなりますね。ガソリンエンジンの周辺には、ガソリンエンジンだからこそのビジネスがたくさんあるんです。EVが普及したら、それらを全部なくして、新しいビジネスモデルを立ちあげなきゃならないわけです。

つまり、既存の自動車メーカーにとってEVはどちらかと言うと脅威なわけです。できることなら、今のガソリンエンジンの仕組みのビジネスモデルで長く生きていきたい。既存の自動車メーカーはそう思っている、だろうと私は思います。

だから本気でEVを普及させるなら、既存の自動車メーカーの資本が入っていない、独自資本の方が良いんです。

京大発!

でもだからっつって、その辺のどこの馬の骨とも思えない人が、「EVやるから一緒に商売しようよ」って言っても信用されないですよね。その点もこのGLM株式会社はクリアしています。何かというと、京大ベンチャーという看板。京都大学発のベンチャー企業なんです。京大の看板があれば技術的なバックボーンもわかりやすいし、なにをやるにも信頼感を持って見てもらえると思います。

舞鶴工場を稼働開始!

そして、今回のプレスリリースには「舞鶴での量産工場での生産に切り替える」との記述があります。今回の納車は99台だけだけど、これからどんどん増産されていくんですね。

たぶん今回納車の99台もそうだけど、最初のうちはすんげー高い値段だと思います(笑)。今見たところでは、ウェブサイト上には、その金額すら出ていません。世のハイパー金持ちなクルマ好きさんたちがとんでもない金額で買ってるんだろうな。そういう人たちがたくさんのお金を出してくれるおかげで、我々庶民のところまで新技術が行き渡っていくんですよね。お金持ちさんたちに感謝。

そんなわけで、独自資本の京大初ベンチャー、超期待してます!!!