ガソリン・軽油・灯油にかかっている税金はこんな感じだ
東京で取引されてるガソリンの原価はこんな感じだって記事を書きましたが、ついでに税金のことについても少し調べてみました。
ガソリン・軽油・灯油の価格差はほとんど税金の差のみ!
税金を一覧にしてみると、こんな感じでした。
油種 | 税金の名前 | 税額(円/L) |
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ガソリン | ガソリン税・石油税 | 55.84円/L(53.8+2.04) |
軽油 | 軽油税・石油税 | 34.14円/L(32.1+2.04) |
灯油 | 石油税 | 2.04円/L |
「石油税」の2.04円/Lはすべての油種にかかっていて、更にガソリンにはガソリン税、軽油には軽油税(軽油引取税)がかかっています。そして東京で取引されてるガソリンの原価はこんな感じだの記事で見た通り、ガソリン・軽油・灯油の3者は商品としての原価はほぼ同じですから、この税額の差が、ガソリンスタンド店頭での価格にそのまま現れているわけですね。
3つの油種とも、原価はほぼ同じ80円。ガソリンならばそこに55円の税金が乗ってるんですね。これはデカい。ガソリンは100%輸入品だから大切に使おうねって意味もあるでしょうし、クルマを買える人は金持ってるんだからそこから徴収しようってのも理屈としてはわからなくはないです。でも、こうやって税額が見えちゃうと、やっぱり重税感がありますね。灯油には税金をほとんどかけてないのが救いではありますが。
あともう一つ気になるのが、ガソリンスタンドの利益はどうやって出してんのってこと。ガソリンなら、原価が昨日時点で80円、そこにガソリン税が55.84円乗っかって、合わせてリッター約136円ですよね。で、今gogo.gsのサイトを見たら、ガソリンスタンドでのガソリンの販売価格の全国平均は150円なんですよ。つまり、ガソリンスタンドの利益の源泉は、リッター14円ぶんしかないってこと。ここからガソリンスタンドへの設備投資額やら、人件費やらを捻出してるんですね。ものすごい薄利の商売に思えます。「ガソリンが高い!」ってガソリンスタンドの人に文句言っちゃあいけませんね、これは。既にガソリンスタンドの人はコスト削減に相当がんばってるようです。
そんなわけで、調べりゃ誰でもわかるけど、調べてみると結構ショッキングなガソリンの税金の話でした。