スズキ株式会社の事業内容まとめ

ちょっとコメント欄で怒られまして、確かに私は最近ちょっとスズキを必要以上に叩きすぎかなと思いました。そういやスズキがどういう事業構造をしているのかも知らないし・・・と思ったので、今回はスズキ株式会社がどんなことをやってて、何で儲けてるのかってのを調べてみることにしました。見たのは、主にスズキが2012年11月9日に出した、投資家向けの事業説明の資料です。

やはり四輪事業が圧倒的

スズキと言えば私にとってはワゴンRやアルトなどの軽自動車メーカーですが、確かバイクとか、あとボートのエンジンとかも作ってましたよね。なので事業別の売り上げをまとめてみると、こんな感じでした。

二輪事業
(億円)
四輪事業
(億円)
特機等
(億円)
合計
(億円)
国内売上高 114 4947 90 5151
欧州売上高 124 1209 42 1375
北米売上高 166 265 77 508
アジア売上高 499 3834 14 4347
その他売上高 194 636 27 857
合計 1127 10891 250 12268

円グラフにするとこんな感じ。

まあ、四輪事業が圧倒的ですね。なので、とりあえず四輪事業だけに注目して見ていきましょう。

で、四輪事業の地域別売上高&営業利益は下記の通り。やはり日本がトップですが、アジアでもかなり売っていますね。スズキと言えば軽自動車ってイメージなので海外では強くないんじゃないかと思ってましたが、なかなか頑張っています。スズキは軽だけじゃなくて、スイフトとかの普通車も売ってますもんね。あ、ちなみにダイハツもトヨタのdBやパッソを生産しています。

地域別売上高を円グラフにするとこんな感じ。

更に、地域別営業利益額を円グラフにするとこんな感じ。欧州は赤字なので円グラフには適しませんが、まあ目をつぶって下さい。

アジア市場が日本に次ぐ第二の大きな市場で、既に利益が出ている。ただ、利益率は日本よりも低いので、これから順当に伸ばして行きたい、という感じでしょうか。

なお、この投資家向け資料には大々的に「アルト800」という車種の販売開始がお知らせされていました。これはスズキのインド現地子会社である「マルチスズキインディア社」が販売する「インド版アルト」です。800ccエンジンを積み、現状の「アルトエコ」ではなく「アルト」をベースとして開発された模様。スズキにとっての「アジア」とはインドのことのようです。国別の売上高が公開されていないがちょっと惜しいところですが。。。

スズキは軽自動車に特化しているわけではなく、海外に打って出て、軽自動車の「次」も模索しているようですね。最近は軽規格の見直しが取り沙汰されたりしていますし、生き残りのための布石を打ってるな~と思いました。

あと、今回見た資料を発表した後、スズキは北米での四輪事業からの撤退を発表しています。
スズキはなぜアメリカで売れなかったのか? 北米での四輪事業撤退の背景を分析する|エコカー大戦争!|ダイヤモンド・オンライン
利益は出ているものの、売上高はかなり小さかったので、改善していっても旨味がないと判断したのでしょうか。

さて、こうなるとダイハツの経営情報も見てみたくなりますね。ちょっと考えておきます。

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