ガリバーの経営は最強と思ってたら、ラビットの経営はもっと凄かった!

前の記事でガリバーの経営状況について見てみましたので、ついでに業界第二位のラビット(株式会社USS)についても見てみました。まあ、ガリバー最強だろうな・・・と思ってたら、意外や意外。ラビットの経営状況はもっとすごかったです。

売上・利益

前回の比較ではガリバーとトヨタを比較しましたが、その表にラビット(株式会社USS)も入れてみました。まずは売上・利益。

※単位は百万円

ガリバー ラビット(uss) トヨタ ガリバー/ラビット
売上 142,038 61,417 18,993,688 2.3127
営業利益 8,001 24,332 468,279 0.3288
経常利益 7,824 24,643 563,290 0.3175
当期純利益 5,140 13,971 408,183 0.3679

ラビットの売上はガリバーの2分の1以下。それなのに、ラビットはガリバーの3倍以上の営業利益を叩き出しています。これは凄い。どうやらビジネスモデルが全然違うようです。色々と調べてみたのですが、ラビットは「中古車オークションの運営」を主な事業としているようで、つまりは手数料収入で設けていく商売。車を買い取って売りに出しているガリバーとは根本的に違うようですね。

でも、ラビットも車の買取やってますよねぇ?どういう契約形態になっているのか・・・と思ったら、ラビットのホームページに乗っていた業務内容に「自動車に関するフランチャイズチェーン店の加盟募集および加盟店の指導業務」という記述がありました。ラビットっていうのはフランチャイズ制なんですね。「ラビット」の看板を出している中古車屋さんは、株式会社USS直営ではなく、普通の個人の中古車屋さんとかで、ラビットの看板を借りて商売しているということです。

資本関連

資本関連。

※単位は百万円

ガリバー ラビット(uss) トヨタ ガリバー/ラビット
負債 28,325 17,178 18,158,158 1.6489
純資産 27,127 118,633 10,603,521 0.2287
資産合計 55,452 135,811 28,761,679 0.4083
自己資本比率 48.91% 87.35% 36.86% 0.5599

ラビットが最も凄いのはここです。自己資本比率が87%。これはものすごい数字。ガリバーの49%っていうのも十分合格点なんですよ。でも、それを大きく引き離して87%。たぶん、ここより優秀な自己資本比率の会社は、上場企業の中で探しても数えるほどしかないと思います。経営は超安定、です。

利益率関連

利益率関連。

※単位は百万円

ガリバー ラビット(uss) トヨタ ガリバー/ラビット
自己資本比率 48.91% 87.35% 36.86% 0.5599
純資産資本回転率 523.60% 51.77% 179.12% 10.1139
純資産利益率 9.26% 10.28% 1.41% 0.9002

ここもラビットは優秀。簡単に言うとこんな感じです。

ガリバーに1000円預けると、それを元手に一年間に5236円の売上を上げ、92.6円の利益を出します。つまり、株主はガリバーに1000円出したら一年後に1092.6円を受け取れます。

ラビット(USS)に1000円預けると、それを元手に一年間に1517.7円の売上を上げ、102.8円の利益を出します。つまり、株主はラビット(USS)に1000円出したら一年後に1102.8円を受け取れます。

素晴らしい。ラビット凄いです。ガリバーも凄いと思いましたが、ラビットはその上を行っています。ラビットは元手に対する売上は小さいですが、キッチリとガリバーを上回る利益率を叩き出しています。ガリバーが優秀なら、ラビットは超優秀な経営です。

もちろん、これはビジネスモデルが違うのでもっと多角的な議論は必要です。が、この指標は素直にベタボメして良いでしょう。本当に素晴らしいです。

これまですっかりガリバーのファンになっていた私ですが、もっと目を広げなきゃいかん!と思った比較でした。ラビット恐るべし。

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